2024年(令和6年) 7月24日(水)付紙面より
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科学技術の発展をけん引する人材育成に向け、小中学生を対象に酒田市の東北公益文科大学(神田直弥学長)が展開する教育プログラム「ジュニアドクター鳥海塾」で、第2段階に“進級”した小・中学生、研究を継続する高校生(ジュニアリサーチャー)による中間発表会が20日、学内で行われた。小・中学生のうち上位者は科学技術振興機構(JST)主催「サイエンスカンファレンス2024」に出場する。
科学技術イノベーションをけん引する傑出した人材の育成に向け、意欲があり、能力の高い小・中学生を発掘し、その能力を伸ばすことを目的にしたJSTの支援制度「ジュニアドクター育成塾」に、公益大が応募した「鳥海山の頂から世界をめざせ!地域の未来を情報技術で切り拓(ひら)くジュニアドクター育成塾(科目名・ジュニアドクター鳥海塾)」が選定されたことを受け、2021年度から続く教育プログラム。現在4期目に入っている。
「進級制度」があり、1―3期生のうち一定以上の評価を受けた塾生たちは神田学長、広瀬雄二教授、山本裕樹教授、植田和憲准教授、ノヴァコフスキ・カロル講師の専門演習(ゼミ)に参加する形で研究を継続。今回は小学6―高校3年の計18人がポスター・動画でこれまで2―4年にわたって取り組んできた成果をそれぞれ発表した。
公益大教員、一般参加者が見守る中、塾生たちは研究成果を披露。「センサーを使った天気予報」のテーマでポスター発表した村田佳史さん(酒田六中1年)は、センサーに興味を持ち、その中でも天気予報に使用される温度・湿度・気圧センサーについて考察中。「超小型コンピューターを使って温度を計るためのプログラムを構築したい。サイトを立ち上げ、『気温に合った服装』『傘の有無』を紹介するなどオリジナル性を持たせたい」と述べた。
「サイエンスカンファレンス2024」は、10月12(土)、13(日)の両日に都内で開催される。それに向け、塾生たちは研究のブラッシュアップを図る。