2024年(令和6年) 7月24日(水)付紙面より
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庄内4市町の13寺院でつくる「庄内十三仏霊場」の開創30周年に合わせ、全国各地の震災や新型コロナによる物故者を慰霊する合同法要が21日、鶴岡市丸岡の天澤寺(庄司良圓住職)で行われた。
合同法要は庄司住職が会長を務める庄内十三仏霊場協会が実施した。同寺境内に5年ほど前、阪神・淡路大震災(1995年)や東日本大震災(2011年)の災害物故者供養のため大宝塔を建立したが、コロナ禍のため大規模な法要を行えなかった。今回、同霊場開創30周年の節目に合わせ、熊本地震(16年)や今年元日に発生した能登半島地震、コロナによる物故者も交えて慰霊法要を行うこととなった。
この日午前9時に式典が始まり、庄司住職をはじめ庄内十三仏霊場に関わる各寺院の関係者など僧侶約20人が法要に参列した。庄司住職が物故者の慰霊と世界平和を祈念して読経し、僧侶全員が般若心経を唱える中で、集まった100人余りの一般参列者や来賓が次々に焼香。大宝塔の前で静かに手を合わせ、地震や病気で亡くなった人たちの冥福を祈っていた。合同法要の後は恒例の清正公大祭が同寺本堂で行われ、加藤清正公の一族や家士などの供養や大般若大祈祷(きとう)などがしめやかに執り行われた。