2024年(令和6年) 8月2日(金)付紙面より
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鶴岡市の出羽三山神社と善寳寺、荘内神社が連携してつくる「つるおか三寺社祈りプロジェクト」が、辰(たつ)年に合わせて龍神信仰が伝わる鶴岡を巡ってもらうためのプロモーション動画を製作した。ドローンを活用し、“龍の目線”で鶴岡の上空から見た寺社や自然の風景を盛り込んだ。動画は各寺社で観賞できるほか、善寳寺ホームページやDEGAM鶴岡ツーリズムビューローの「つるおか観光ナビ」でも楽しめる。
同プロジェクトは、新型コロナウイルス感染症が拡大した2020年、祈りの心と癒やしを発信しようと3寺社合同で立ち上げた。同年に共通の御朱印1500枚を作り、行動制限で参拝できない全国の信者に郵送。21年は出羽三山の「丑歳(うしどし)御縁年」に合わせた御朱印、22年はアロマの爽やかな香りで五感に訴える御朱印を頒布するなど、宗派を超えた合同の活動を展開している。
今回製作した動画は「龍に会いに行く」がテーマ。方言マルチタレントのナマリーポートマンさん(39)=鶴岡市長沼=が出演者として3寺社を巡り、祈りをささげる。上空の“龍の視点”が各寺社の建物や周囲の自然を映す約3分半の内容となっている。動画製作は青木建材ドローン事業部と福井理紗さん(40)=同市長沼=が担当した。
動画完成の記者会見は先月25日、鶴岡市下川の善寳寺で行われ、水口道雄住職と出羽三山神社の阿部良一宮司、荘内神社の石原純一宮司が出席。水口住職は「動画が地域の観光振興や発展に結び付くことに期待する。今後も二社一寺が協力し、長く活動を続けていきたい」と話した。
また、動画完成の記念として3寺社で受けた御朱印に龍の文字を押印できる「重ね印巡り」の企画もスタートした。龍の字は水口住職が揮毫(きごう)し、同寺では青、出羽三山神社では緑、荘内神社では桃色の印をそれぞれ押せる。期間は11月30日まで。