2024年(令和6年) 9月4日(水)付紙面より
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庄内町の余目第四幼稚園(加藤園子園長、園児26人)で30日、不審者対応訓練が行われ、安全な園児の避難誘導など保育士らが有事の際の対応を確認した。
同園では、職員らが緊急時の心構えや手順を把握するため、庄内警察署(片平淳一署長)の協力で毎年訓練を実施している。この日は庄内署員2人と県警生活安全部人身安全少年課の職員が同園を訪問。「酒を手に持った不審者が『園児に会わせろ』と園内に押し入って来た」という想定で訓練を行った。
不審者役の署員が正面口から園内へ入ろうとしたが、施錠されていたため裏口に回ろうとすると、保育士たちは速やかに段ボールのブラインドを廊下に広げ、不審者役から見えないよう安全な部屋へ園児たちを誘導。引き続き、職員らは110番通報、向かいの余目第四小学校への連絡、不審者の対応などに手分けして当たった。
訓練後、相田俊幸人身安全関連事案対策係長が園児たちに向け「知らない人に付いて行かない」「大きな声で周りに知らせる」など命を守る約束を講話。「自分の身を守る行動は友達を守ることにもつながる。約束を守って元気に過ごしてほしい」と呼び掛けると、園児たちは元気よく返事をしていた。
加藤園長は「庄内署からのアドバイスを生かし、園児がより安全に過ごせるよう取り組んでいきたい」と話した。