2024年(令和6年) 10月3日(木)付紙面より
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1日から始まった季節性インフルエンザのワクチン接種。今夏以降、新型コロナウイルスも感染拡大傾向にあることから、庄内地域の各医院では初日から新型コロナワクチンと同時接種を受ける姿も多く見られた。
季節性インフルエンザは流行が始まると、短期間に多くの人に感染が広がり例年、年末・年始から3月に患者が増加する。日本感染症学会は昨季のワクチン使用量を鑑み、今季はより積極的な接種が必要と指摘している。一方、新型コロナに関して夏季休業以降、流行の「第11波」に入ったとされ、65歳以上の高齢者、60―64歳の重症化リスクの高い人を対象にした定期接種も同日から始まった。
初日午前、酒田市広野の池田内科医院(池田眞人院長)には希望者が多く訪れ、池田院長による問診の後、看護師から接種を受けていた。佐々木礼さん(85)=三川町=は夫の久太さん(89)と共に来院。同時接種した礼さんは「自分もだが、他人にうつしては大変という思いで毎年、一番で受けに来ている。これでひと安心」と話した。
同医院理事の池田美保さんは「接種のため多くの人から来院していただき、意識の高さを感じる。早めのワクチン接種に加え、良質な睡眠、免疫を高める食事でインフルエンザ、新型コロナを予防してください」と呼び掛けている。