2024年(令和6年) 10月29日(火)付紙面より
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酒田市の中村ものづくり基金を活用した「チャレンジものづくり塾」で、塾生の小中学生が組み上げてきたロボットコンテストが26日、INPEX酒田アリーナ(市国体記念体育館)で開かれ、塾生たちが自慢のロボットで各競技に挑んだ。
同基金は、クオーツ式腕時計を開発した市名誉市民・中村恒也氏(2018年12月、95歳で死去)が市に寄付した5000万円を原資として04年に創設。翌年から毎年青少年向けに「ものづくり教育」を展開している。
19期の本年度は市内の小中学生22人が参加。7月の開講から5回にわたって、タブレットで作成したプログラム通りに動く「プログラミングロボット」、3つのモーターで左右の車輪の回転やアームの動きを制御する「3モーターリモコンロボット」の2コースに分かれ、県立産業技術短期大学校庄内校と酒田光陵高校の教員から専門的な指導を受けながら取り組んだ。
このうち、リモコンロボットの部には8人がエントリー。1対1の対抗戦で1畳ほどのフィールドに配置されたピンポン玉をロボット前部に付けたバケットですくい、自軍のゴールに入れて点数を競うもの。塾生たちはそれぞれ自分のロボットのアイデアなどを披露し、対戦に臨んだ。ロボットが思い通り動かなかったり、せっかくバケットに玉を入れながらも相手ゴールに入れてしまう「オウンゴール」などもあり、会場から大きな声援が送られていた。秋葉啓樹君(12)=宮野浦小6年=は「2年連続で参加している。後輪部分の動きが不安定にならないように工夫した」などと話し、熱心に取り組んでいた。