2024年(令和6年) 10月29日(火)付紙面より
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庄内柿の一種で丸みのある大玉の種なし柿「孝子丸(こうしまる)」の収穫が、鶴岡市羽黒町松ケ岡の匹田二三さん(85)方の農園で行われている。今が最盛期で、11月初めにかけて収穫が続く。
孝子丸は1983(昭和58)年、匹田さんの夫の故・孝士さんが在来種・平核無(ひらたねなし)の枝変わりを発見し、接ぎ木で増やして91年に品種登録された。平核無に比べて大きく丸みがあり、上品な甘さが特徴。現在は孝士さんの遺志を継いだ二三さんが約1ヘクタールの畑で約200本栽培している。
今年は、昨年のような収穫直前の降ひょう被害もなく、順調に生育し、平年並みの今月下旬から収穫を始めた。例年に比べ玉伸びがよく大玉となり、着色も甘さも良好で豊作という。
収穫の最盛期に入り好天に恵まれた26日、二三さんは、きれいに色づき、大きなものではソフトボールほどに実った孝子丸を一つずつ丁寧に収穫。大きな柿を手に「今年はいつもの年より大きな孝子丸ができた。剪定(せんてい)から摘蕾(てきらい)と、私の努力のたまものですよ」と笑いながら収穫の喜びを話した。孝子丸の問い合わせはフルーツファーム孝子丸農園=電話・ファクス0235(62)2707=へ。