2024年(令和6年) 10月30日(水)付紙面より
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遊佐町の人気イベント「鮭のつかみどり大会」が27日、同町小原田の月光川河川公園内・水路で行われ、県内外から参加した子どもたちがずぶぬれになりながらも元気よくサケを追いかけた。
同町北部を流れる月光川には各支流を含めて県内で最も多くのサケが遡上(そじょう)する。明治期から始まったサケのふ化事業は現在も続いており、きれいな川と自然の恵みを多くの人から知ってもらおうとNPO法人遊佐鳥海観光協会(佐藤仁理事長)が、生け捕りにしたサケ1匹を持ち帰れる企画として毎年この時期に開催している。
この日は青空の広がる絶好の行楽日和となり、県内や近県、遠くは和歌山県などから大勢の家族連れらが訪れた。網を張って水路の一部を区切り、町内の採捕場で捕獲した2―5キロのサケ計200匹を4回に分けて放流した。参加者は家族らから「大きいの捕まえて」「落とさないようにしっかり」などの声援を受けながら水路に入り、水しぶきを上げながら懸命にサケを追いかけていた。秋田市から家族で参加した赤沼颯凉(そうすけ)君(10)は「ぬるぬるして2、3回落としそうになったけど、ちゃんと捕まえることができて楽しかった」と喜んでいた。