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2024年(令和6年) 11月7日(木)付紙面より

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アプリで迅速・適切に 鶴岡消防 「外国人による119番通報等対応訓練」 「日本語で会話できない」解消図る

 「119番の日」(11月9日)を前に、鶴岡市消防本部(五十嵐多樹夫消防長)の「外国人による119番通報等対応訓練」が5日、鶴岡市大塚町で婦人服縫製などを手掛けるユニオン(浅野良太社長)で行われた。日本語で会話ができない外国人からの通報を想定し、消防署員たちがタブレットの翻訳アプリを駆使しながら迅速・適切な対応ができるよう訓練に臨んだ。

 外国人による119番通報への対応力向上などを目的に、毎年この時期に実施している。今回は「119番通報・受信対応」と「救急現場での傷病者対応」の2訓練が行われ、同社のベトナム国籍の女性従業員4人が参加した。

 119番通報・受信対応訓練は「自転車で事故に遭った」と「就業中に同僚が倒れた」の2つの想定で行われ、従業員2人がそれぞれ消防本部の通信指令室に通報。署員が東京都内の民間電話通訳センターへ連絡し、三者が話し合いながら事故状況やけが人、病人の具合などを確認した。

 続いて傷病者対応訓練が行われ、従業員が「同僚が目まいで動けなくなった」と119番通報。現場に駆け付けた救急隊員がタブレットの翻訳アプリを使って、通報者や病人役の従業員と「どれぐらい前から目まいがしますか」「他に病気や手術歴はありますか」などと確認した。

 訓練後、病人役を担当したドー・ティ・ハンさん(36)は「訓練は同僚が付き添ってくれたが、一人でいる時に具合が悪くなったら電話はかけづらいと思う。翻訳アプリでの会話は多少誤訳があったがスムーズに進んだ」と話していた。また、同社の浅野社長は「ベトナム国籍の技能実習生は38人おり、複数の通訳や連絡手段の周知など万全の態勢を敷いているが、事故や病気の際にパニックを起こさないよう日頃からの積み重ねが大事。特に定期的な避難訓練は実施するべき」と語った。

 消防本部はこうした意見をフィードバックし、実際の対応に反映させるという。

消防署員が翻訳アプリを使い、通報者や病人役の従業員から状況を聞いた
消防署員が翻訳アプリを使い、通報者や病人役の従業員から状況を聞いた



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