2025年(令和7年) 1月11日(土)付紙面より
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庄内町の伝統農芸品「槇島ほうき」の製作を親子で体験する教室が9日、町立余目第一幼稚園(本間千賀子園長)で行われ、「槇島ほうき手作りの会」(日下部市雄会長)のサポートを受けながら、年長児30人と保護者が力を合わせ長さ20センチほどのミニほうき「ピコほうき」作りに精を出した。
同園では園児たちから地域の伝統文化に触れてもらおうと、13年前から手作りの会の指導を受けながら槇島ほうきの材料となるホウキキビを園庭で栽培。年長児が苗植え、水かけなど観察活動を行い、乾燥したものを活用してほうき作りに取り組んでいる。本年度は昨年6月に苗を自ら手植えして同8月下旬、高さ約2メートルもあるホウキキビを刈り取り。「大雨の影響もなく生育は順調だった」(日下部会長)という。その後は会員が乾燥させた。
この日は日下部会長はじめ会員6人のサポートを受けながら、ホウキキビの穂先を束にしたほうき作りに挑戦した。日下部会長らは束をしっかりと縛り付ける「舟結び」の結び方などを精力的に指導。束に4色の糸を巻き付け、最後に持ち手に頭巾を取り付けて仕上げていた。
お母さんと一緒に参加した志田千隼(ちはや)ちゃん(6)は「上手にできた。机の上などいろいろな所をきれいにしたい」と話した。