2025年(令和7年) 1月12日(日)付紙面より
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酒田市の酒田東高校(齋藤一志校長、生徒470人)で9日、マレーシアでの海外研修に参加する生徒たちの事前学習会が行われ、現地の中高一貫校「スルタン アラーム シャー(SAS校)」の生徒たちとオンラインで交流した。
文部科学省「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」の指定を受ける同校では、国際的な感覚を身に付けてもらうとともに他国の歴史、文化に触れることで見分を広げてもらおうと、2019年から探究科1年生のうち希望者がマレーシア研修に参加している。本年度4回目の事前学習となったこの日は、今年3月18―23日の日程でマレーシアを訪問予定の同校1年生36人と、日本の高校1年生に当たるSAS校4年生の日本語を学ぶ生徒計約40人が参加した。
両校の生徒たちはそれぞれ9グループに分かれ、班ごとにオンラインで接続。酒東生は英語で、SAS校生は日本語で互いに自己紹介や地域の文化、サブカルチャーなどを紹介し合った。SAS校生たちの流ちょうな日本語に、酒東生たちは「Your Japanese very nice」など笑顔で返答。両校の生徒たちは日本の漫画やキャラクターがマレーシアでも人気といった話題のほか、窓の外の雪景色を見せてSAS校生を驚かせるなど、国を越えた同年代交流を楽しんでいた。
生徒の一人、星川うたさん(15)は「SAS校生たちの日本語が上手で、円滑に会話ができた。自分の英語でコミュニケーションが取れたことがうれしかった。マレー語も覚えながら英語ももっと勉強して、研修では地元の人とも交流できるようになりたい」と話した。