歯間ブラシとデンタルフロス、どちらをどう使えばいいのでしょうか?またその効果は?(53歳 女性)
デンタルフロスなどの歯間清掃用具を使うことにより、歯ブラシでは磨ききれない部分の汚れを落とせるのでかなり効果的です。歯垢がたまりやすい歯と歯の間には、歯ブラシでは届かないからです。頑張って磨いても歯ブラシだけでは、4割以上の歯垢が残ってしまいます。デンタルフロスを併用すると磨き残しは14%に、歯間ブラシでは5%に減らすことができます(表)。つまり8割以上の歯垢が取れますので、それだけムシ歯や歯周病予防に効果があります。
その人その人で違ってきます。デンタルフロスをお勧めするのは、歯と歯の間の根元に歯間ブラシの入るすき間がない場合です。すき間があるようでしたらその部分は歯間ブラシをお勧めします。デンタルフロスには、糸巻き状で必要な長さを切って指に巻いて使うタイプと、柄付きタイプとがあります(図)。柄付きのタイプは扱いやすいので初心者向けです。慣れてきたら、糸巻きタイプのほうが経済的かと思います。
糸の部分をのこぎりを引くようにゆっくりと歯と歯の間にスライドさせて入れていきます。上下動ができるようになったら3~4回こすり上げるようにしてから外して次の歯に移っていきます。 一方、歯間ブラシは種類とサイズ選びが難しいので、どの部位に必要なのか、どのサイズを使えばいいのかなど、歯科医院で教えてもらうのが一番の早道です。
(「敬天愛人」 2010年2月号より)