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ハタハタの水揚げ回復

鶴岡魚市場まつりには、たくさんの方に来場いただきました。ありがとうございました。実行委員の一人として感謝申し上げます。

経験者もほとんどいない手探り状態の中で準備を進め、果たしてお客さんが来てくれるだろうかと不安に思っていました。ふたを開けてみると、開場1時間前の午前6時ごろには人の姿が見え、7時には200人ぐらいの行列ができていたそうです。魚を食べる人がもっと増えてほしい、週1回食べる人が3回、5回になってくれればありがたいとの願いで開催したのが魚市場まつりです。皆さんがどのように受け止めてくださったのか、感想をお聞かせ願えればありがたいと思います。

魚市場まつりにはたくさんの人においでいただきました。ありがとうございました

実は、しけのため船が出ないという日が1週間以上続き、心配していたのです。前日になって波がようやく収まり船が出漁、鮮魚セット用の魚を確保し、場内にも新鮮な庄内浜の幸を並べることができました。

魚食文化の普及のためには魚の料理法を知ってもらわなければなりません。そんな思いから、魚市場まつりでは鮮魚の販売以外に魚のさばき方教室も開催しました。女性の方に参加していただきましたが、これからは外に出向くなどして、このような機会をもっと増やすつもりです。同時に子どもたちと魚との距離がもっと縮まるようにもしたいと思います。

一方で残念だったこともあります。場内が大変混雑したために消費者の皆さんとふれあう機会が少なかったことです。「こうやって食べるといいですよ」などと会話をしながら、魚のおいしさをお教えしたかったのです。魚が好きな人はたくさん来てくれたようでしたが…。まだ反省会も開いていませんが、開催するかどうかも含めて次回どうするか検討していきたいと思います。

庄内浜では500gぐらいのものを中心にコダイとタイコが捕れています。以前に紹介しましたが、コダイはチダイの子、タイコがタイの子です。不調だったハタハタの水揚げが増え、値段も下がりました。店頭ではかなり安く売られていると思います。サワラ、メジマグロもまだ捕れています。雄と雌の値段が一緒だったタラは、浜の市場で雄と雌、さらに重量などに細分化されて入札されるようになりました。タラの季節到来ですね。

庄内浜のサケ漁は終わりに近づき、ハララゴも硬いものが多くなっています。底引き網は、漁の場所で捕れる魚が違っています。岸に近いとタイコやコダイ、沖合ではハタハタやタラが水揚げされています。天候が崩れやすく、商品が安定していません。

アンコウの水揚げ量が多く、しかもおいしいです。今、おすすめの魚といっていいでしょう。

(鶴岡水産物地方卸売市場手塚商店専務・手塚太一)
2006年11月25日付紙面掲載

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