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舌に白いコケ

協力・鶴岡地区歯科医師会
 
イラスト

舌に白いコケ

父の介護をしていますが、舌に白いコケのようなものがたくさんあり異臭を放っています。何かの病気でしょうか? また、どうしたらいいでしょうか? (52歳 女性)

 

おそらく口腔(こうくう)カンジダ症というカビの病気かと思われます。舌ブラシ等で軽くこすって取り除き、うがい薬で清潔を保ってください。

 
図1

口腔カンジダ症とは

口腔内に常在するカンジダ菌という真菌(しんきん・カビ)が異常繁殖して起こる病気です。体力の弱った人や免疫力の低下した人に発症します。要介護高齢者は免疫力が低下しているので感染しやすいのです。特に入れ歯で覆われた粘膜面が赤くただれて表面に白い綿状のものが見られる場合があります。(図1)

また、抗生剤を服用していると細菌は死んでしまいますが、カンジダ菌はかえって繁殖して舌の表面が黒くフサフサと見える場合もあります。

 
図2

治療法、予防法は?

治療法、予防法は、まずお口の中を清潔に保つことです。入れ歯は洗浄剤できれいにし、舌にできた場合(図2)舌ブラシで軽くこすって刺激の少ない消毒剤でうがいをしてください。(ブラシでこすっても捕れない場合は別の病気が考えられますので、無理をせずに歯科医師にご相談ください)

また、重症の場合、真菌の繁殖を抑える薬を塗ってあげてください。

また、口腔乾燥症(ドライマウス)の方も発症しやすく、保湿ジェルを利用したり、唾液分泌を促すためにレモン水を使った口腔洗浄や唾液腺マッサージなども有効です。

 
 

(「敬天愛人」 2009年10月号より)

 
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