今回は、「青汁」の原料で知られるケールを紹介したい。「栄養はあるかもしれないが、苦いのはちょっと」と思いながら、鶴岡市の百万石の里「しゃきっと」でケールを販売している松浦美保さん=小淀川=を訪ねた。
「しゃきっとの有志が3年前の秋、ヨーロッパに視察研修に行った時、ドイツの農場でゆでた野菜が出てきたんです。ドレッシングで食べたら結構おいしいので、何かと聞いたらケールでした。野菜そのものを見せてもらうと、抱えられないぐらい大きくて、びっくりしました。研修の参加者が昨年、種を取り寄せてケールを栽培しています」。松浦さんが栽培を始めた経緯を説明した。
露地とハウスの両方で栽培できるが、松浦さんはハウス派。「長期間販売できて、無農薬で作ることもできるから」というのが理由だ。「最初は失敗するんじゃないかと心配でしたが、発芽率が100%に近かった。安心しました」と自信を深めた。
「昨日のうちに作っておきました。味見してください」。青汁とゆでたケール、けんちんをごちそうになった。まず、リンゴジュースで割った青汁を恐る恐る口に入れてみる。ほとんど苦味がない。もう一口と飲んでいくうちに、グラスがたちまち空になった。青汁は苦いという先入観は払しょくされた。
ゆでたケールをマヨネーズとごまドレッシングでいただく。ブロッコリーとちょっと似たような味わいで苦味もそれほど感じない。「青汁は、さっとお湯にくぐらせてから水を少し足し、ジューサーにかけます。けんちんもいためる前に、少しだけお湯に通します」。ケールの料理は、青汁に限らず、さっと湯通しするのがコツらしい。
ケールは、ヨーロッパではパスタやサラダなど普通の野菜として食されているらしいが、食べてみて納得。けんちんもおいしかったし、彩りの良さも気に入った。「ホウレン草や小松菜と同じ感覚で使っていいと思います」という松浦さんの解説に素直にうなずくことができた。
栄養価の方はというと、葉緑素や食物繊維、ビタミン類、ミネラルなどを豊富に含み、血液の浄化やコレステロールの低下、便秘改善などが期待できるらしい。漬物やサラダ、パスタにも使ってみたいと思った。
ハウスに植えてあるケールを見せてもらった。ブロッコリーと似た外観だ。ブロッコリーと違い、茎ではなく食用になるのは葉の方だ。「次々に出てくる葉を手で摘み取っていくんです。最初は売れ残りもありましたが、固定客もついたのか、今は持って行った分だけ売れます」。松浦さんのケールは200グラム入って90円。3月上旬まで鶴岡市覚岸寺のしゃきっと=電0235(29)9963=で販売している。
ジャガイモ2個、ケール2枚、スープの素2個、レモン汁か酢小 さじ、塩少々、コショウ少々
2010年2月27日付紙面掲載