2021年(令和3年) 4月29日(木)付紙面より
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鳥海山(2236メートル)の中腹を通り、遊佐町と秋田県にかほ市を結ぶ山岳観光道路「鳥海ブルーライン」(延長約35キロ)が28日、開通した。待ちかねた観光客らが自家用車やオートバイで訪れ、一部に残る雪の壁を縫うようにドライブを楽しんだ。
東北6県と新潟県の知事らが、県境をまたいだ移動の自粛を要請していることなどを理由に、県境付近の一部区間は通行止めの措置が取られ当面の間、通り抜けできない。また、路面凍結の恐れがあるため5月下旬まで、夜間(午後5時から翌日午前8時)は通行禁止になる。
この日は、同町側3合目の駒止ゲートが午前10時に開けられ通行可能に。標高1000メートルの大平山荘で町関係者が参列し開通式を行い、神事でシーズン中の無事故などを祈願した。池田与四也副町長は「残念ながら秋田県側との同時開通はならなかったが、一日も早く状況が改善するようしっかりコロナ対策を取りつつ、真心のこもったもてなしで鳥海観光を全国に発信していこう」と決意を述べた。