2025年(令和7年) 1月18日(土)付紙面より
ツイート
庄内町の庄内総合高校(佐藤りか校長)の「総合学科発表会」が16日、同町の商工ふれあい会館コア・アルザで開かれ、選択授業「地域を学ぶ」の3年生らが同校のある廿六木集落の歴史にまつわる朗読劇を披露した。
総合学科発表会は、生徒たちの1年間の学習の総まとめとして毎年この時期に行われている。今回は全日制、定時制の1―3年生の職場体験や探究活動、選択教科や系列の課題研究に取り組んだ代表生徒ら計約50人が発表。全校生徒、教師、来賓ら計約230人が参加した。
このうち、「学びを伝える」をテーマに学習に取り組んでいる「地域を学ぶ」授業では、選択した3年生12人が同校のある廿六木集落の歴史を調べ、自ら脚本を制作した朗読劇「廿六木History」に挑戦した。生徒たちは昨年8月下旬から週に約2時間の練習を重ねるなど準備を進めてきたという。
朗読劇では、スライドでイメージを紹介しながら、1400年代に現在の香川県から来た26人の騎馬武者が切り開いた土地であることや、江戸時代に疫病が流行した際、祈祷(きとう)を行って村人を救い、廿六木に残った2人の僧を祭って松などを植えたことなど、方言を交えながら堂々と演じ、会場から大きな拍手が送られていた。
劇に参加した齋藤凌玖さん(18)と浅岡光さん(17)は「1年間やってきたことを多くの人に伝えられて良かった。授業で知らなかったことを学ぶことができた」、後藤丈翔さん(18)と遠田琉聖さん(18)は「感情を入れて表現するのは初めての経験。準備など大変なこともあったが勉強になった」とそれぞれ話していた。