2025年(令和7年) 4月27日(日)付紙面より
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鶴岡市立加茂水族館(奥泉和也館長)で「デイゴハナガサクラゲ」を展示している。沖縄沿岸に生息するクラゲの一種で、美(ちゅ)ら海水族館と協力して採取した。本州の水族館で展示したのは初めてという。「円盤型UFO」のような形をしている。
デイゴハナガサクラゲは2019年に新種として見つかった。傘の大きさは直径6センチほど。楕円(だえん)形で触手がきらきらと輝く。沖縄の花「デイゴ」が咲く頃に現れることから名付けられた。日中は岩に付いてあまり動かないが夜になると比較的活発に行動する。今月3―7日にかけて加茂水族館のクラゲ担当者が沖縄に行き、美ら海水族館のメンバーと夜間、近海(水深5―10メートル)に潜ってデイゴハナガサクラゲを採取した。
展示しているのは8個体。形ときらめく触手が、どこか「UFO」に似て早くも来館者の注目を集めている。飼育課の玉田亮太学芸員(35)は「夜間の採取は本当に大変だった。まだ生態がよく知られていないが少しずつ解明していきながら繁殖も目指したい」と話した。