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荘内日報ニュース


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2023年(令和5年) 8月10日(木)付紙面より

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木古内からようこそ 姉妹校 朝一小 7年ぶり対面交流

 鶴岡市立朝暘第一小学校(小澤敏一校長、児童539人)で8日、姉妹校の木古内町立木古内小学校(北海道)訪問団との児童交流会が開かれた。朝一小の5、6年生有志による歓迎の歌や、互いの学校と地域、歴史の紹介を通し、姉妹校の絆を深めた。

 木古内町の鶴岡地区は、1885(明治18)年ごろに庄内藩士105戸が開拓移民として北海道に渡り、函館市の西約30キロの木古内地区の一角に古里の名前を付けたとされる。89年、同地区に鶴岡小学校が設置された後、1964(昭和39)年に朝一小と鶴岡小が姉妹校の盟約を締結した。

 以来46年間にわたり相互訪問などで交流を重ねたが、2011年3月に鶴岡小は閉校し木古内小と統合。交流の灯を絶やさないため朝一小はあらためて姉妹校盟約を呼び掛け、木古内小側も快諾した。近年はコロナ禍などもあり、両校が対面形式で交流するのは7年ぶり。今回、木古内小側から4~6年生9人と蛯子友正校長など計15人の訪問団が7日に来鶴した。

 両校の児童交流会は8日午後に朝一小体育館で行われ、朝一小側は5、6年生有志約80人が参加。訪問団が体育館に現れると大きな拍手に包まれた。

 朝一小の児童たちが児童会の歌で歓迎し、訪問団と朝一小PTAの致道会が記念品を交換。訪問団側はチューリップの球根500株の目録を、致道会は水に浮かぶ絵ろうそくを互いに贈り合った。その後、スクリーンを使って両校がそれぞれの歴史や地域の風土などを紹介し合った。朝一小側は「致道は旧庄内藩が1805年に開校した藩校致道館が由来。私たちは致道の名を大事にしており、スポーツ少年団にも使っています」と解説した。

 運営委員長として歓迎の言葉を述べた朝一小6年の菅原陸翔君(12)は「6年生になるまで対面交流ができなかったので直接会えてうれしい。木古内小とは長い交流の歴史がある。今回の交流を通して新たな歴史を築けたと思う」と話した。

 訪問団は9日も朝一小を訪れ、軽スポーツのボッチャなどで交流を深めた。

木古内小の児童たちが朝一小体育館に入場すると大きな拍手が起こった
木古内小の児童たちが朝一小体育館に入場すると大きな拍手が起こった


2023年(令和5年) 8月10日(木)付紙面より

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鶴岡で38.6度 猛暑続く 今季の県内最高気温

 山形地方気象台によると、9日の県内は高気圧に覆われ、午前中から気温が上昇し、同日午後1時までの鶴岡の最高気温が今季県内で最も高い38・6度を記録した。1977年の統計開始以降では、4年前の2019年8月15日の38・7度に次ぎ3番目の記録。10日の最高気温は37度と予想されている。気象台などは熱中症の危険性が極めて高くなるとして、適切なエアコンの使用や小まめな水分の補給など熱中症予防の対策を引き続き呼び掛けている。

 同気象台によると、鶴岡は先月22日以降、19日間連続で最高気温が30度以上の真夏日となった。8月に入ってからは暑さが一段と強まり、35度以上の猛暑日が9日で6日間に達した。


2023年(令和5年) 8月10日(木)付紙面より

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日本人の精神性の源流 映画「山女」 福永監督が舞台あいさつ

 庄内でロケが行われた映画「山女」の福永壮志(たけし)監督が5日、鶴岡市の鶴岡まちなかキネマでの公開初日に合わせて舞台あいさつを行った。

 福永監督は、民族やルーツにフォーカスを当てた作品で国際的な映画賞を受賞し、世界を舞台に活躍。長編3作目となる今作では海外スタッフと共同製作。柳田國男の「遠野物語」から着想を得て、18世紀後半の東北の寒村を舞台に、人々からさげすまれながらも自分の意思で生き方を決める少女の姿を描いた。出演は山田杏奈、森山未來、永瀬正敏ほか。6月30日から全国各地で順次公開している。

 岩手県の早池峰山の実景以外は山形県で撮影。ロケは2021年9月から約1カ月間、鶴岡市羽黒町川代のスタジオセディック庄内オープンセットや戸沢村の幻想の森、高畠町の火箱岩洞窟などで行った。

 作品上映後に登壇した福永監督は、作品のテーマについて「これまで描いた文化や昔の人の知恵などから派生して、『遠野物語』を読み、日本人の精神性の源流に興味を持った。村の在り方や自然との付き合い方など、現代社会にも通じる問題も扱った。自然に対する畏怖など人間の力の及ばないものへの日本独特の考え方など、作品にして後世に残す意義があると思った」と話し、それは長年、アメリカでの生活で受けた日本人への差別体験も影響しているとした。

 また、俳優については「山田さんは、せりふに頼らずに瞳の奥の輝きで演じられる。つらいシーンでもこの子なら大丈夫という、観客の希望になれると思った。演技も、投げたもの以上のものを返してくれた。山男を演じた森山さんは休憩中に木に寄りかかって眠る姿が絵になっていて、そのシーンを追加して撮影した」と振り返った。

 上映会では地元から参加したエキストラの人たちも鑑賞。村人役で出演した酒田市の岡部広樹さんは「台本もいただいたので結末も分かっていたが、通して観ると感動もひとしおだ。撮影は2日がかりで何度も撮り直しがあった。多くの地元の人に観てほしい」と話していた。

 「山女」の終了日は未定。問い合わせは、まちキネ=電0235(64)1441=へ。

舞台あいさつで観客の質問に答える「山女」の福永監督
舞台あいさつで観客の質問に答える「山女」の福永監督


2023年(令和5年) 8月10日(木)付紙面より

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“白山だだちゃ”盗難許さない 産地大泉地区 決意胸にパトロール

 だだちゃ豆の産地として知られる鶴岡市の大泉地区で8日、盗難防止パトロールが行われた。市防犯協会大泉支部(小池健治支部長)のメンバーや鶴岡警察署員ら関係者合わせて約30人が参加。パトカーを先頭にだだちゃ豆畑を巡回した。

 今月中旬から「早生白山だだちゃ」、20日ごろを予定する本場「白山だだちゃ」の収穫を前に実施した。

 パトロールは矢馳―山田―大淀川―布目―谷地田―寺田―白山を通るAコースと、白山新田―井岡―岡山―森片―下清水―上清水を巡るBコースの2通り。防犯協会大泉支部員らが「青パト」などの車に分乗し集合場所の市農村センターを出発した。

 農村センターには近くの大泉小学校の子どもたち26人が見送りに。「頑張って」とパトロールメンバーを激励した。

 出発式で鶴岡公園交番・地域防犯連絡委員協議会の長南成会長は「白山だだちゃは全国ブランド。大きな盗難被害はないが、栽培農家が分からないよう枝豆畑から少しずつ抜き取っていくケースもあると聞く。未然に防ごう」とあいさつした。

出発を前に「盗難を防ごう」「エイ、エイ、オー」と大泉小の子どもたちと気勢を上げるパトロールメンバー
出発を前に「盗難を防ごう」「エイ、エイ、オー」と大泉小の子どもたちと気勢を上げるパトロールメンバー



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