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2006年(平成18年) 10月7日(土)付紙面より

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財団法人の荘内館と県育英会 08年4月めどに合併、学生寮統合

 東京都北区にある庄内出身者の男子学生寮「荘内館」を運営する財団法人荘内館(本部・東京)と、都内で男女別の2つの学生寮を運営する財団法人県育英会(同)が2008年4月をめどに合併し、双方の男子学生寮を統合する方向となった。荘内館を建て替え、庄内地域に限らず県内全域から学生を募集する寮に生まれ変わる。創設から110年の伝統を有する荘内館。菅原良雄専務理事は「荘内館はこれまでの歴史で第一の使命を果たした。今後100年の第二の使命のために育英会と合併し、新しい『荘内館』として出発する」と話している。

 荘内館、育英会男子寮ともに施設老朽化という共通の課題を抱えており、今年春ごろに、両財団法人の合併による新寮建設が持ち上がった。育英会は県から事務局員経費など年間400万円前後の補助を受けているが、「同額の継続的な補助は難しいと伝えられた」(育英会)こともあって、昨年度から寮運営の将来展望を模索していた。

 双方の理事会が先月に開かれ、合併と新寮建設の基本方針を了承。都内文京区にある育英会男子寮の土地、建物は売却し、合併後の財団法人の運営などに役立てる。2000年4月に移転新築した育英会の女子寮(都内板橋区)は存続し、新たな財団法人が運営を引き継ぐ。

 荘内館は1896(明治29)年創設。現在の寮は1926年に建設され、定員34人。一時は単独での改築を決定し、新寮建設に向けた実行委員会も立ち上げていた。育英会男子寮は県出身者向けの学生寮として1956(昭和31)年に開設され、定員は30人。

 荘内館の敷地に建設される統合新寮は、鉄筋鉄骨コンクリート造り3階建て、個室55室程度とする計画。来春に着工を予定し、08年4月のオープンを目指す。現在、荘内館は自炊となっているが、新寮は1日2食付きとする。改築期間中、荘内館の入寮者は育英会寮など都内の学生寮から受け入れてもらうよう働きかけていく。来年度の入寮生は募集しない。合併法人や新しい寮の名称などは今後双方で協議する。

 荘内館は、庄内地域の高校の東京同窓会の活動などにも利用されている。菅原専務理事は「新しい寮には社会交流室を設ける予定で、引き続き活用してもらうことを考えている。荘内館OB会の活動も含め、110年の歴史と伝統は引き継いでいく」と話している。

 一方、育英会の真田恒威常務理事は「寮運営の自立を求められていることもあり、敷地が狭く現在地での建て替えが困難な男子寮を廃止し女子寮だけの運営など、さまざまな選択肢を考えた。(両財団法人の合併は)いい知恵はないかと、荘内館と前向きに検討してきた結果」としている。 

県育英会と合併し、新しい寮を建設する方向となった荘内館
県育英会と合併し、新しい寮を建設する方向となった荘内館



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