2010年(平成22年) 6月16日(水)付紙面より
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鶴岡市青龍寺の金峯神社(佐々木孝喜宮司)で15日、例大祭「心天(ところてん)祭り」が行われ、参拝者たちが家内安全や身体堅固を願い、ところてんを食べた。
同神社の例大祭は、神事後の直会(なおらい)で参拝者にところてんを振る舞うことから「心天祭り」と呼ばれる。ところてんを食べる由来は、季節の食べ物として神前にささげた供物のお下がり説や、梅雨の時期に胃腸を掃除するためなどの諸説がある。
この日は早朝から、社務所の調理場で地区民たちが直会の準備作業に追われた。棒状のところてんを「てんつき」に入れて押し出し、器に次々と透明なところてんが盛り付けられていた。調理を担当した地区民は「宮水とテングサをたっぷり入れて作ったので風味やのどごしが良くておいしい。毎年、参拝に来てくれた方に喜んでもらっている」と話していた。
今回は約100人前のところてんが準備され、同神社本殿で神事が行われた後、社務所で参拝者に振る舞われた。