2010年(平成22年) 12月14日(火)付紙面より
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ハタハタの群れの「第一陣」が13日朝、酒田市の酒田北港にやってきた。昨年より4日遅い第一陣の接岸。情報を聞き付けた釣り人が繰り出し、早速さおを垂れている。
ハタハタが酒田北港に接岸するようになったのは2002年から。庄内浜の釣りに詳しい同市のフィッシングトミヤマによると、通称・水路北端から東に延びる岸壁約500メートル区間で13日早朝から釣れ始めたという。同日午前10時ごろには釣り人約30人が岸壁によじ登り、さおを垂れた。
今シーズンから「ギャング釣り(空釣り、引っ掛け釣り)」が禁止され、一般遊漁者の採捕方法が「さお釣り」「手釣り」だけとなり、例年のように短時間でクーラーボックスが満杯になることはないものの、釣り人たちはさおを上下させてハタハタを上げていた。午前9時ごろから来ているという男性は「1時間ほどで5匹と釣果はいまひとつ。それでも雌の比率が高く、型は良い」と話していた。
フィッシングトミヤマでは「13日朝、秋田県の象潟でかなり釣れているという情報が入った。酒田では現在、上がっているのが宮海海岸寄りだけでポツポツ程度だが、間もなく水路から砂防堤にかけても釣れるようになるだろう」と話している。
ハタハタの接岸を受け、県庄内総合支庁水産課と山形海区漁業調整委員会は巡回指導を強化。ギャング針りやたも網、集魚のための「杉の葉」などを使用していないかどうか随時、監視している。