2012年(平成24年) 12月1日(土)付紙面より
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酒田市が「カレーライスプロジェクト」と銘打って進めている土地利用型作物導入支援事業の一環で、広く公募した「酒田のご当地カレーレシピコンテスト」の入賞者が決まった。同市飛島の澁谷新君(9)=飛島小3年=の「イカスミカレー飛島スペシャル」が最優秀賞を受賞。市内のホテルで12月から来年1月まで、レストランのメニューとして登場する。
同市は、カレーに使われるタマネギ、ニンジン、ジャガイモを転作田で生産する体制を確立するため昨年度から、同プロジェクトを推進。本年度は、カレーレシピの募集を通じてプロジェクトの周知を図り、生産拡大につなげることにした。
市広報紙などで公募。市内外から28品の応募があった。市内のレストランやホテルのシェフら6人による審査委員会(委員長・白崎好行農林水産部長)で1次審査。通過した3品を、市農林水産まつりが繰り広げられた10月28日、中心商店街のさかた中町(まんなか)マルシェでレシピ考案者らが100食分を作った。それを市民が試食審査。好きな1品に投票した。
その結果、飛島で揚がったアオリイカを食べやすい大きさに切り、イカスミも使ってこくを出し、野菜も飛島産にこだわったイカの歯応え抜群で具だくさんな澁谷君のカレーが最優秀賞、佐藤孝さん(三川町)の「酒田北前カレーSGD(さがだ)Special」が優秀賞に、中村一枝さん(同市)の「いかめしカレー」が健闘賞に選ばれた。
「旬のアオリイカを使った『飛島まるごとカレー』を、多くの人に味わってもらおうと思った」という澁谷君は、母親のわかさんに手伝ってもらいながら調理。「最優秀賞は狙っていたけど、選ばれてびっくり。とてもうれしい」と話している。表彰式ではわかさんと一緒に万歳して喜びを表した。
「イカスミカレー飛島スペシャル」は12月から1月末まで、市内のホテルリッチ&ガーデン酒田のレストラン「ふきのとう」のメニューに加わる。