2012年(平成24年) 6月8日(金)付紙面より
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酒田市老人クラブ連合会(佐藤弥市会長)の体育レクリエーション大会が6日、新装成った市光ケ丘陸上競技場で開かれ、お年寄りたちが元気いっぱいに競技を繰り広げた。
相互交流を図るとともに体力づくりを推進することで「元気老人」を目指そうと、同連合会酒田支部が「ねたきりゼロ運動推進」をテーマに掲げ毎年この時期に開いている。
38回目の今年は、厚い雲に覆われたものの初夏の爽やかな風が吹く絶好のコンディションの中、旧市部全域から選手・応援団合わせて約1000人が参加。開会式では、100歳の伊藤信雄さんと88歳の高橋やよいさん(ともに浜田老人クラブ)が、男女最高年齢選手表彰を受けた。
佐藤会長が「無理をせず転ばないよう競技し、仲間づくりを図りながら楽しい大会にしてほしい」とあいさつ。本間正巳副市長、村上栄三郎市議会議長が激励し、ともに偕老クラブの佐藤優さん、渋谷良子さんが「親睦と交流を第一に、けがのないよう競技する」と選手宣誓した。
選手たちは、2―5地区で編成した計6組の対抗で競技。大きな声援を受けながら「ペンギン歩き競走」など個人5種、「貯蓄競走」「ゲート通しリレー」といった団体6種の計11種目で熱戦を展開し、和やかな中にも真剣に取り組んでいた。
2012年(平成24年) 6月8日(金)付紙面より
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酒田市飛島出身者を中心とする中型イカ釣り船団「山形船団船友漁労長会」(齋藤茂船団長)の出航式が6日、同市の酒田港袖岡埠(ふ)頭で行われ、イカ釣り漁船が市民らに見送られ、半年余りの漁に出発した。
130―180トン級の中型船団で漁獲量は全国トップクラス。6月初旬から翌年2月にかけ、当面は庄内沖で、その後は海水温などの情報を収集しながら能登半島沖、日本海中部の漁場・大和堆、北海道東部の武蔵堆で、スルメイカ(真イカ)を追う。
イカ釣り漁を取り巻く状況は現在、▽乗組員の高齢化と後継者不足▽地球温暖化に伴う漁場の不安定▽魚価の低迷と原油などコスト高―などで厳しさが増しているという。出航式は、市と県漁業協同組合(五十嵐安哉組合長)、酒田観光物産協会(佐藤淳司会長)が航海の安全と豊漁を祈願するとともに、県産海産物を県内外に発信にしようと、2006年から行っている。
この日は同船団加盟17隻のうち9隻の乗組員が参加した他、大勢の市民らが見送りに訪れた。本間正巳副市長、五十嵐組合長のあいさつに続き、齋藤船団長が「チームワークは日本一。これから厳しい操業に入るが、酒田のため、家族のために汗を流したい」と決意表明した。
午後0時半すぎ、汽笛を鳴らしながら第35若竹丸(はこや水産)を先頭に出航。市民らは、船と結んだ五色のテープを手に、「頑張ってこいよ」「行ってらっしゃい」と声を掛け、船体が見えなくなるまで手を振っていた。