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2012年(平成24年) 9月18日(火)付紙面より

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流鏑馬駆け抜ける 鶴岡・下山添八幡神社

 鶴岡市下山添の八幡神社(佐藤信弘宮司)で16日、例大祭が執り行われ、地元住民らが流鏑馬(やぶさめ)などの神事で身体堅固や五穀豊(ほう)穣(じょう)などを祈願した。

 同神社は806(大同元)年に創建されたと伝えられている。古文書がなく由来は不明だが、戦国時代の武将・最上義光が同神社に「石高」を与えていたとされ、その時代から戦勝を祈る流鏑馬が続けられてきたとい
う。

 この日は午後2時から同神社の社殿で祭典を行い、みこしや獅子舞、天狗(てんぐ)舞などが境内を3回くねり、クライマックスの流鏑馬へ。

 同神社の流鏑馬は、昔は馬上から弓を射ていたというが、現在は馬が駆けるだけの形となっている。地元住民が自ら所有する1頭の馬にまたがり、境内の長さ約80メートルの直線を一気に駆け抜ける流鏑馬を3回披露。前駆けの若者たちがワーッと大声を上げながら駆け、2人に引かれた馬が迫力いっぱいに駆け抜けると、大勢の祭り客からは「速いね」などと歓声が上がっていた。

地元住民が馬に乗って直線を駆け抜ける「流鏑馬」を披露した
地元住民が馬に乗って直線を駆け抜ける「流鏑馬」を披露した


2012年(平成24年) 9月18日(火)付紙面より

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庄内文化学び人間形成 公益大が1年生中心に初導入 山伏修行と禅修行

 東北公益文科大(町田睿学長)は16、17の1泊2日の日程で、「庄内文化体験」を鶴岡市内の2カ所で実施した。人間教育の一環として初めて導入したもので、学生らが羽黒山(鶴岡市羽黒町)での山伏修行と善寳寺(同市下川)での禅修行に挑戦した。

 今年7月に町田学長が記者会見した際、実施の方針を示していた。「座学では得られない体験学習を通じて日本古来の精神文化を学び、日本人としての品格と自負を備えてもらう」(町田学長)という趣旨。本年度は1年生を中心にしたトライアル(試行)で、希望別に山伏修行に51人、禅修行に35人の計86人の学生と、教職員12人の計約100人が参加した。

 このうち善寳寺では初日の16日の午前、緊張した表情の学生らが参集。庄司良圓単頭老師から、礼拝や歩くときの手の形、「三黙道場と言い、座禅堂、便所、風呂場ではしゃべってはいけない」など基本的な作法を聞いた後、専門僧堂に向かい、座禅を組んだ。

 庄司老師から「まず体を真っすぐにする調身、次に呼吸を調える調息を行えば、調心として心も調ってくる」などと口宣(くせん、法話)を聞きながら、学生たちは足を組み、背筋を伸ばし静かに座っていた。

 ともに1年生で、山形市出身の三浦和樹さん(19)は「足首が痛くてきつかったが、普段はできない体験として面白く、何か得るものがあると思う」、小国町出身の舟山健太さん(19)は「時間などルールがきっちりとしていて、予想より厳しいが、ここでしか教えてもらえない作法などを覚え、とても貴重な体験」とそれぞれ感想を話した。

 午後からは本格的な座禅。食事は一汁一菜を基本にしたもの、午後9時に就寝し、翌朝は午前5時に起床して祈祷(きとう)、五十嵐卓三住職の法話など、質素で規律正しい生活に身を投じた。

 一方、山伏修行は、羽黒山随神門から山頂までの登拝、緒方久信宮司の講話、禊(みそぎ)などを行った。

 来年度は庄内藩校致道館の儒教文化を踏まえた「論語素読」を加えた3メニューとし、正規の授業とする方針だ。

善寳寺専門僧堂で座禅を組む公益大の学生たち=16日
善寳寺専門僧堂で座禅を組む公益大の学生たち=16日

山伏修行で、羽黒山五重塔を経て山頂に向かう学生たち=16日
山伏修行で、羽黒山五重塔を経て山頂に向かう学生たち=16日



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