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2024年(令和6年) 5月19日(日)付紙面より

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歴史と文化つなぐ26万6000点一括管理 酒田市文化資料館 光丘文庫オープン 「日本の中の酒田」企画展始まる

 酒田市総合文化センターの旧中央図書館を活用して市が整備した市文化資料館光丘文庫(館長・金野洋和市文化政策調整監兼文化政策課長)が18日、オープンした。市立資料館、市立光丘文庫に加え、公文書館や埋蔵文化財整理室の機能を併せ持つ施設で、入館無料。常設展示室で旧石器時代から現代までの酒田の歴史を紹介するとともに、企画展示室では最初の企画展「日本の中の酒田」が始まった。

 「酒田の歴史と文化を未来へつなぐ」を掲げた新施設は、考古・文献・民俗資料、記録資料、特定歴史資料など約26万6000点を一括管理することで散逸を防止するとともに、レファレンスサービス(参考調査相談)を一元化することで市民の利便性を高める。資料保管庫を含め延べ床面積は1372平方メートル。建物改修など事業費は約1億6000万円。

 この日は午前9時の開館に合わせセレモニーが行われ、矢口明子市長が「大正14(1925)年に完成した光丘文庫の系譜を受け継いだこの施設を活用することで、特に子どもたちの街への関心・プライドが高まることに期待する」とあいさつ。佐藤猛市議会議長が「歴史を知ることは現在を知ること。それは未来につながっていく。資料を通して酒田の素晴らしさを実感してほしい」と祝辞を述べ、関係者がテープカットしオープンを祝った。

 「来訪者が見た湊町さかたの情景」をサブテーマにした最初の企画展では、収蔵品を中心に約50点を紹介。江戸幕府の巡見使に随行し1788(天明8)年に酒田を訪問、絵図を交え印象を記した旅行家・地理学者の古川古松軒による「東遊雑記」、江戸・天保年間の「三方領地替え」を題材に、酒井家の安堵(あんど)が決まったことを喜び祝杯を挙げる酒田の人々をにぎやかに描いた塞道絵幕「大壽和里大祭事(おすわりだいさいじ)」(市指定文化財)などが並び、来館者が当時の街並みや風俗を垣間見ている。展示は7月21日(日)まで。

 開館時間は午前9時から午後4時半まで(最終入館は午後4時)。休館日は月曜(月曜が休日の場合は翌日)と年末年始。特定歴史公文書の閲覧、写しの入手には情報公開請求の申請手続きが必要。問い合わせなどは市文化資料館光丘文庫=電0234(22)0551=へ。

企画展「日本の中の酒田」の目玉展示の一つ「大壽和里大祭事」
企画展「日本の中の酒田」の目玉展示の一つ「大壽和里大祭事」

矢口市長(中央)らがテープカットしオープン
矢口市長(中央)らがテープカットしオープン


2024年(令和6年) 5月19日(日)付紙面より

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海岸清掃とサンドアート制作 鶴岡LC 家族や友好LC加わり楽しく交流

 鶴岡ライオンズクラブ(LC、三浦雅浩会長)は12日、鶴岡市の湯野浜海岸で、砂浜の海岸清掃とサンドアート(砂の造形)制作を組み合わせたイベントを開催した。子どもたちも参加し、初夏の海を見ながら潮風を受け、砂浜にさまざまな海の生物を作り上げた。

 親子で地元の自然に触れ、海に親しんでもらおうと2年前から実施。鶴岡LCの会員と家族をはじめ、三川LC、米沢松川LC、若者の山形第一レオクラブ、交流のある埼玉県の加須LC、地元の湯野浜小の児童と保護者、山形大農学部の留学生、一般参加を含め約130人が参加。海岸漂着ごみを拾い集めた後、グループに分かれてサンドアートを体験した。

 縦横3メートル、高さ1メートルほどの砂の土台をスコップで削り、特殊なのりで固めてスプレーで着色。青いサメや赤いタコ、カラフルなヒトデなどチームごとに趣向を凝らした多彩なサンドアート作品が砂浜に出来上がった。完成後には記念の写真撮影が行われ、協力しながら作り上げた作品に子どもも大人も達成感いっぱいの充実した笑顔を見せていた。

 参加したLC国際協会332―E地区(山形県)第二副地区ガバナーの横山昭子さん(56)=米沢松川LC=は「陸域のごみが川から海に流れ、砂浜に漂着する。清掃を含め海に感謝するイベントはとても意義があり、内陸地方から参加することで、地元でもきれいな庄内の海を守る意識を広めたい」と話した。

子どもたちも多く参加し、協力して海岸清掃を行った
子どもたちも多く参加し、協力して海岸清掃を行った

海岸清掃後のきれいになった砂浜で海の生物のサンドアートを楽しんだ
海岸清掃後のきれいになった砂浜で海の生物のサンドアートを楽しんだ


2024年(令和6年) 5月19日(日)付紙面より

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聴衆魅了 感動呼ぶ リバプール・ モーツァルト・オーケストラと共演 鎌田さん(フルート奏者鶴岡市出身)ソリスト務める

 鶴岡市出身のフルート奏者・鎌田邦裕さん(30)=京都市在住=が英国・リバプールで11日(現地時間)、「リバプール・モーツァルト・オーケストラ」と共演し、ソリストを務めた。会場に詰め掛けた多くの聴衆を魅了し、鳴りやまない拍手にアンコールとして東日本大震災復興応援ソング「花は咲く」を独奏。現地の聴衆の感動を呼んだ。

 昨年8月に開催された「第1回リバプール国際フルートコンクール」で最高賞の第1位となり、その副賞として今回、オーケストラとの共演に招待された。リバプールのヨーコ・オノ・レノンセンター内にあるホールで、モーツァルト作曲「フルート協奏曲 第一番 ト長調」でソリストを務めた。

 第1回コンクールの覇者がソリストを務めるということもあり、会場には多くのモーツァルト愛好家やオーケストラのファンが詰め掛けた。鎌田さんのフルートは、オーケストラの首席指揮者やメンバーからも荘厳で気高い演奏と評価された。

 リバプール・モーツァルト・オーケストラは、英国有数のオーケストラの一つで、1951年設立。会長は、リバプール生まれで、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者兼芸術監督やロンドン交響楽団の音楽監督、バイエルン放送交響楽団の首席指揮者などを歴任したサイモン・ラトル氏が務めている。

 共演を終え、鎌田さんは「昨年の第1回コンクールのとき以上に、現地のたくさんの方々から聴いていただけて、とても幸せな時間でした。一緒に演奏したオーケストラの皆さん、お客さまたちが終演後にとてもうれしい言葉をたくさん掛けてくださり、音楽を通して海外の方たちと心が通じ合えたことを本当にうれしく思います。これからも世界の人々と音楽の喜びを分かち合える音楽家になれるよう、精いっぱい励んでいきたいと思います」とコメントした。

昨年の第1回コンクールの覇者として招かれ、オーケストラと共演する鎌田さん=英国リバプール
昨年の第1回コンクールの覇者として招かれ、オーケストラと共演する鎌田さん=英国リバプール



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