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2016年(平成28年) 10月4日(火)付紙面より

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月山ワイン 主力の赤 仕込み始まる

 鶴岡市越中山の月山ワイン山ぶどう研究所(加藤智所長)で2日、主力の赤ワインの仕込みが始まった。例年と比べて1週間ほど遅いスタート。10月いっぱい続くという。

 月山ワインは、「セイベル9110」や「甲州」を原料に使った白と、ヤマブドウや「ヤマ・ソービニオン」を使った赤があり、いずれも芳醇(ほうじゅん)な香りとすっきりした味わいが特徴。1972年に朝日村農協(現JA庄内たがわ朝日支所)が自生するヤマブドウを使ったワインの研究開発に着手。79年にロゼの製造を始め、81年には白と赤が加わり醸造体制が本格化した。現在はヤマブドウジュースや原液を含めて年間約20万本(720ミリリットル換算)を生産。

 例年と比べて気温が高かったという今シーズン、製造の1割という白の仕込みは9月7日から始め、1週間ほどで終了。8割を超える主力の赤は、昼夜の寒暖差によって糖度が乗るため、1週間ほど時期をずらしたという。

 2日は、午前8時半ごろから原料のブドウが搬入され、所員によって次々とベルトコンベヤーに。圧搾機から搾りたての果汁が滴ると、爽やかな甘いブドウの香りが漂っていた。

 加藤所長は「充填(じゅうてん)機やタンクを新しくしたばかり。品種ごとの少量試験にも対応できるようになった。設備も整ったので、良い品質のワインを届けていきたい」と話していた。

たわわに実ったブドウが、ベルトコンベヤーで圧搾機に運ばれた=2日
たわわに実ったブドウが、ベルトコンベヤーで圧搾機に運ばれた=2日


2016年(平成28年) 10月4日(火)付紙面より

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庄内空港開港25周年祝い記念セレモニー

 庄内空港が1991年10月の開港から丸25年を迎え2日、25周年記念セレモニーが同空港緩衝緑地公園で行われ、先人の苦労をしのぶとともに、庄内地方の発展に向けさらなる利用振興を図る決意を新たにした。駐機場などでは「空の日フェスタ」が同時開催され、小型機の展示や飛行機の模擬誘導体験などに大勢の家族連れでにぎわった。

 庄内空港は「陸の孤島」脱却に向け70年、庄内各市町村などでつくる庄内開発協議会が建設を打ち出した。81年1月には経済団体も交え庄内空港建設促進期成同盟会を設立。会長に就任した前田巌酒田商工会議所会頭(当時)は実現に奔走し「ミスター庄内空港」と呼ばれた。同盟会は庄内全戸に署名と「100円募金」を呼び掛け、署名は約22万6000人分、募金は約5億6000万円を集めた。

 そうした機運醸成が実って86年11月、同空港は国の第5次空港整備五箇年計画に組み入れられ、88年6月に着工。91年10月1日に開港し、東京、大阪各1便が就航した。その後、大阪便は廃止されたが、東京便は順調に利用を伸ばし、2003年7月から4便で定着。開港以来の定期便累計搭乗者は今年1月、900万人に達した。庄内空港利用振興協議会(会長・丸山至酒田市長)は、東京便の5便化や運賃割引制度の拡充、大阪便の復活、滑走路延長、LCC(格安航空機)就航などを働き掛けている。

 この日の記念セレモニーは県と庄内空港利用振興協議会の主催で、県や庄内の5市町、商工団体の関係者らが出席。鶴岡市の渡前小児童11人による獅子踊りに続き、細谷知行副知事(知事代理)が「庄内の空の玄関口としてさらに利便性の向上と機能の充実に努めていく」、庄内空港利用振興協議会の丸山会長は「開港時の地域の活力をいま一度呼び起こして課題を克服し、にぎやかな庄内をつくっていきたい」とあいさつ。来賓祝辞で加藤鮎子衆院議員は「航空運賃が高い。もっと身近に利用できる環境づくりを」、庄内開発協議会の新田嘉一最高顧問は「前田氏が心血を注いだこと、住民が100円募金で5億円余を集めたことを忘れてはいけない」と訴えた。関係者がくす玉を割り、25周年を祝った。

 一方、空の日フェスタは「空の日」(9月20日)に合わせて毎年、県や庄内空港ビル、全日本空輸などが実行委員会をつくり開いており、普段は入れない駐機場の一部が開放された。

 催しの一つ「マーシャリング体験」は、大きなしゃもじのようなパドルを振り、スライドに映し出される飛行機の誘導を模擬体験するもの。

 そのほか、小型機やパラグライダーのデモ飛行、ラジコンヘリの曲芸飛行、パイロットの服装での写真撮影など、多彩な催しが行われた。好天に恵まれたこともあり、大勢の家族連れでにぎわった。

記念セレモニーで、関係者がくす玉を割り25周年を祝った
記念セレモニーで、関係者がくす玉を割り25周年を祝った

空の日フェスタでは駐機場の一部が開放され、展示された小型機の前で記念撮影
空の日フェスタでは駐機場の一部が開放され、展示された小型機の前で記念撮影



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