2016年(平成28年) 11月19日(土)付紙面より
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三川町の東郷小学校(佐藤俊明校長、児童118人)で17日、児童たちが育てた食材を使った芋煮会が開かれた。1―6年生の全校児童が縦割り班ごとに料理に取り組み、食の地産地消や自給自足について理解を深めた。
同校では本年度、芋煮会開催を目指し、各学年が分担して食材となる野菜を育ててきた。野菜は地元の生産者らから指導を受け、学校園などで栽培。1年生はシイタケ、2年生はニンジン、3年生はこんにゃく、4年生はサトイモ、5年生はひとめぼれ、6年生はネギをそれぞれ担当。こんにゃくはイモから育てたという。活動を通し、自給自足や地産地消について学ぶ。
この日は、児童たちが6―7人ごとに縦割り班をつくって活動。それぞれの学年が担当した食材を持ち寄り、協力して調理に取り組んだ。「庄内風」か「内陸風」を選んで調理し、肉と厚揚げは購入したものを使用。児童たちは、下ごしらえを済ませた食材を大切そうに鍋に投入していた。給食の時間には、おにぎりと芋煮が完成。笑顔で味わっていた。
6年生の榎木香乃さん(11)の班は牛肉にしょうゆベースの内陸風。榎木さんは「ネギは水やりや草刈りと大変だったけど、おいしい芋煮ができて良かった。自給自足がこんなに大変だと思わなかった」と話していた。