2017年(平成29年) 5月13日(土)付紙面より
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本年度内の開通を目指し工事が進む地域高規格道路「余目酒田道路」の庄内町廻館―酒田市新堀間で12日、鶴岡第一中学校(阿部正道校長)の2年生を対象にした現場学習会が行われ、生徒たちが建設業に理解を深めた。
酒田、新庄両市を結ぶ地域高規格道路「新庄酒田道路」の一部に当たる余目酒田道路は、庄内町廻館から酒田市東町までの総延長12・7キロ。このうち新堀―東町間(延長5・9キロ)は2015年11月に開通した。
今回の学習会は、同校が昨年から実施している訪問型職場体験学習の一環。若い世代の建設業離れが進む中、好奇心旺盛な中学生からモノを作る仕事に興味を持ってもらおうと、国土交通省酒田河川国道事務所(赤城尚宏所長)と県建設業協会鶴岡支部(佐藤友和支部長)が、施工担当の佐藤工務(鶴岡市、社長・佐藤支部長)の協力で企画。同校2年生のうち57人と引率の教職員が訪れた。
生徒たちは5つの班に分かれ、事務所職員、支部員、社員の指導で▽測量▽ドローンを使った施工管理▽安全対策実践例▽重機乗車▽高所作業車乗車―を全て体験。このうち高所作業車への乗車体験では5人ずつバケットに乗り込んで、高さ約20メートルまで上昇。盛り土を終えた同道路の天端(てんば)をはるか下にし、眺めを楽しんだり、下で待つ友人に手を振るなどしていた。
「建設系の仕事に興味があった」という佐藤廉汰朗君(13)は高所作業車乗車後、「若干揺れたので少し怖かった。それでも景色は良かった」と話していた。