2020年(令和2年) 12月13日(日)付紙面より
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新型コロナウイルスの感染リスクを負いながらも最前線で仕事を続けている医療従事者に対する感謝と激励の気持ちを込め、酒田市の県立酒田光陵高校(鈴木和仁校長)の生徒たちが11日夕、同市幸町一丁目の光の湊A棟共用ロビーにそびえるクリスマスツリーに応援メッセージをつづったカードを飾り付けた。
院内クラスター(感染者集団)が発生した同市の山容病院を含め新型コロナと戦っている全ての人を応援しようと、光の湊に入る公共施設「ミライニ」2階の管理運営に携わっている同校の生徒・教職員組織「SKIES」が、ツリーを設置した同市の酒田駅前商店街振興組合(五十嵐渉理事長)と共に企画した。
この日の作業は午後4時半から行われ、ビジネス流通科で学ぶ1―3年と、吹奏楽部員計127人による「最前線で戦って下さっていることに心から感謝しています」「一日も早くコロナが収まり、当たり前の日常が戻りますように」「Never give up!」などと記されたカードをSKIESメンバーが配置を考えながら飾り付けしていった。
同科3年の佐藤風花さん(18)は「医療に携わっている人たちは不安と恐怖の毎日だと思う。皆さんに一日も早く笑顔が戻るよう思いを込めて書いた」と話した。クリスマスツリー同様、今月27日(日)まで展示される。
2020年(令和2年) 12月13日(日)付紙面より
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鶴岡市の荘内神社(石原純一宮司)で12日、正月に向けた臨時の巫女(みこ)の研修が始まり、女子高校生たちが赤いはかま姿で初詣客を迎える応対などを学んだ。
正月三が日で8万人ほどの参拝客が訪れる同神社は今回、高校1年生から大学3年生までのアルバイトの巫女30人を採用。1月1日から15日まで交代で参拝者の応対を務める。
研修は例年、全員で同時に行っていたが、新型コロナウイルス感染防止のため密を避け、数人ずつに分けて実施。初日の午前は女子高校生3人が参加し、境内に既に設けられたお守りや破魔矢、熊手などの縁起物の授与所で、同神社権禰宜の石原和香子さんらの指導で受け渡し作法を習った。
授与所は感染防止対策で飛沫(ひまつ)防止のビニールシートが設置されたほか、参拝者が縁起物に触れずに求められるように種類別に番号を表示した写真入りの一覧表を準備。参拝者役の石原さんの注文に応じ、該当する番号の縁起物を取り出し、「○○円お納めください」「ようこそお参りくださいました」と練習を重ねた。
石原さんは「マスクと飛沫防止シートで声が聞き取りにくくなるので、ジェスチャーを加えてはっきりと伝え、マスクで表情が見えない分、目で笑顔の気持ちを伝えて」とアドバイス。同神社は新型コロナ対策で今月1日から縁起物配布を始めており、研修中も参拝者が訪れ、臨時の巫女さんたちが実際に応対する場面も見られた。
ともに初めて巫女を務める鶴岡中央高1年の菅原梨緒さん(15)と山田千尋さん(16)は「90種類あるお守りや縁起物を覚えるのが大変そう。参拝される方々に笑顔で応対できるよう頑張ります」と話した。