2020年(令和2年) 12月19日(土)付紙面より
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酒田市は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、忘新年会が中止になるなど影響を受ける市内の旅館・ホテルに最大500万円、飲食店に同200万円、タクシー・運転代行業には登録車両1台につき10万円をそれぞれ交付する市独自の経済支援事業を展開する。17日に開かれた市議会12月定例会に事業費1億6215万円を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を追加提案し、原案通り可決された。
交付額は、今年3月請求分上下水道料金の10倍相当額。感染拡大に伴う外出自粛要請で大きな打撃を受けた宿泊・飲食業への支援として市は今年5月、「飲食店等応援補助金」と銘打ち、申請のあった事業者に今年3月請求分上下水道料金の5倍相当額を支給している。
先月中旬以降、同市をはじめ庄内地域で感染者が急増していることに加え、国の観光支援事業「GoToトラベル」の全国一斉一時停止を受けて今回、拡充することにした。
対象は今月17日時点で営業を継続している市内の店舗。前回応援補助金の交付を受けた約580店舗は再申請不要で追加交付、新規の場合は市に申請書を郵送する。いずれも指定口座に振り込む。算出額が10万円に満たない場合は交付金額を10万円に切り上げる。丸山至市長は「前回交付時と比べ、年末年始ということで深刻度が増している。複雑な手続きなしで、年内に行き渡るようにしたい」と話した。