2021年(令和3年) 3月9日(火)付紙面より
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ジオガイドと まち歩きツアー
鳥海山・飛島ジオパークの再認定を記念した「さかた界隈(かいわい)まち歩きツアー」が7日、酒田市の希望ホールを発着点とする市中心部で行われ、青空が広がる好天の中、ジオパーク認定ガイド、市交流観光課職員の案内で参加市民らが街歩きを楽しんだ。
ジオパークは、地球の活動がよく分かる地質や景観が大切に守られ、教育や持続可能な開発に活用されている地域。2016年に日本ジオパーク委員会(JGC)の認定を受けた同ジオパークは、教育活動やジオツーリズム、認定品制度の創出などで「他のジオパークの参考になる優れた取り組みも確認できた」と高い評価を受け、先月5日に再認定された。
ツアーは再認定を祝うとともに、市民から「世界ジオパーク」を目指す機運醸成を図ってもらおうと、先月に計3回実施した「日和山編」に引き続き、「山居編」と銘打ち市が企画。希望ホール発着で山居倉庫(山居町一丁目)、酒田町奉行所跡(本町一丁目)、本間家旧本邸(二番町)を巡った。
このうち昨年11月に国の文化審議会が史跡指定を答申、官報による告示を待つばかりとなっている山居倉庫では、ジオガイドが「倉庫内の神社は『三居神社』。誤字ではなく、3つの神社が集まっているから」「立地する箇所は最上川と新井田川の土砂で出来た中州。以前は山居島と呼ばれていた」などと紹介。参加した市民ら約20人はメモを取りながら熱心に聴いていた。
同様のツアーは今月13日(土)にも開かれる。定員は先着20人で直接、午前10時まで出発地の希望ホールへ。参加費は200円(中学生以下は無料)だが、街歩きの様子を会員制交流サイト(SNS)で紹介した人には返金する。マスク必須。雨天中止。問い合わせなどは市交流観光課=電0234(26)5759=へ。