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2021年(令和3年) 3月10日(水)付紙面より

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10年目のキャンドルナイト一緒に ともした思い未来へつなぐ

 東日本大震災発生から10年目を迎える11日(木)に鶴岡市馬場町の鶴岡アートフォーラムで行われる「10年目のキャンドルナイトin鶴岡」でともすキャンドル作りが佳境に入っている。震災の記憶や教訓を風化させず未来へつないでいこうと始まったが、10回目の節目に合わせ今回で最後。新型コロナウイルスの影響で作業が難航していたが、市内の小中学校や福祉施設などの協力もあり、少しずつ数量を確保。イベント当日まで引き続きキャンドル作りへの協力を呼び掛けている。

 イベントは震災の翌2012年から始まり、山形大学農学部の菊池俊一准教授と学生、市民有志を中心に立ち上がった実行委員会が毎年実施。キャンドルは例年、市内ショッピングモールなどに場所を借りてワークショップを開き、市民らに作ってもらっていたが、今回はコロナの影響で軒並み中止。同学部の食堂を会場に開いたこともあったが、コロナ対策の観点から校内への立ち入りも難しくなり、作業は難航した。

 しかしメンバーの働き掛けもあってワークショップのスペースを提供してくれる施設や作業用の倉庫も見つかった。倉庫ではメンバーが一日に数百単位で連日作り続けたといい、さらに市内小中学校の子どもたちや福祉施設に協力を呼び掛けたところ、約3800個集まった。

 実行委初期メンバーの渋谷徹さん(50)は「今回でイベントは最後になるが、終わったからと言って被災地とのつながりや思いは切れない。これからも被災地の方と“一緒にいる”という気持ちでいたい」と思いを語った。

 実行委では引き続きイベント当日に会場で開かれるワークショップへの参加の呼び掛けと、キャンドルに火をともして絶やさないように見守る“キャンドルキーパー”を募集中。キーパーは各自ライターと、ガラス瓶に入ったキャンドルを取り出す際に使用するトングを持参。点灯は午後6時からとなり、片付け等も含めおおむね午後5―9時までの間での参加を募るが、仕事終わりや学校帰りの参加も可。会場では感染対策の協力を求める。問い合わせは実行委員長の菊池さん=電0235(28)2880=まで。

被災地への思いや教訓などが書かれた紙コップキャンドル=6日、まちづくりスタジオ鶴岡Dada
被災地への思いや教訓などが書かれた紙コップキャンドル=6日、まちづくりスタジオ鶴岡Dada

借り倉庫で連日キャンドルを作り続けた実行委メンバーら=今年2月、鶴岡市内(実行委提供)
借り倉庫で連日キャンドルを作り続けた実行委メンバーら=今年2月、鶴岡市内(実行委提供)



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