2022年(令和4年) 6月4日(土)付紙面より
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鶴岡市上畑町にある旧NHK鶴岡放送会館(旧NHK鶴岡放送局)の解体工事が始まり、跡地にマンション建設計画が浮上していることが3日、分かった。マンションを中心にした不動産開発のタカラレーベングループ(東京)が、すでに土地を取得しており、今後、計画が具体化するものとみられる。
同社によると、グループ会社のタカラレーベン東北(仙台市青葉区)が今年4月26日付で、所有者の日本放送協会(NHK)から旧鶴岡放送会館の用地9038平方メートルを取得した。荘内日報の取材に、タカラレーベン広報課は「マンション建設に関しては、着工、分譲開始時期を含め、いずれも現在計画中」としている。同社は東証プライム上場。全国各地でマンション分譲を手掛け、県内では山形市内で開発事例がある。
旧放送会館跡地のマンション計画用地は、鶴岡市の都市計画で建築物の高さ限度が15メートルに規定されている第1種高度地区に当たる。このため、計画するマンションの階層は5階程度とみられる。関係者によると、タカラレーベンは第1期、第2期に分けて開発する構想があるという。
旧NHK鶴岡放送局は戦前の1941(昭和16)年に設置されたラジオ放送中継の「鶴岡臨時放送所」を前身とし、戦後の46年に開局。鶴岡支局に移行後、2017年に同支局が移転し、鶴岡放送会館は閉鎖されていた。