2022年(令和4年) 6月5日(日)付紙面より
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作者は平田駐在所所長
チラシで分かりやすく
先月下旬、山菜採りで山に入った男性2人がクマに襲われ大けがをした人的被害の発生などを受け、酒田警察署(熊坂嘉幸署長)は3日、同署管内の入浴施設などで、クマ被害防止を呼び掛ける街頭啓発活動を行った。
同署管内では先月、25日と27日に山中で男性2人がクマに襲われ、頭や腕を負傷する被害が発生したほか、目撃情報など前年同期比3倍となる計9件を認知。今後は山菜採りが本格化し、山中に入る人が多くなることから、被害防止を呼び掛けるため、山際にある同市山楯の「アイアイひらた」、同市麓の「八森温泉ゆりんこ」、遊佐町吹浦の「あぽん西浜」の3施設に同署員7人が出て街頭啓発を行うことにした。
今回作製したチラシには平田駐在所の駐在所だよりで4こま漫画を手掛けている名木野昌浩所長が「クマとの遭遇」と題した4こま漫画を掲載。文字だけでは伝わりにくい被害防止を分かりやすく伝えている。
このうち、アイアイひらたには鈴木昌人地域課長、名木野所長ら3人が「クマに襲われてけがをする事案が発生しています」などと入浴客らに声を掛けながら、約1時間にわたってチラシなどの啓発用品を手渡した。鈴木地域課長は「今年はクマの食べ物が不作で人里近くまで来ているようだ。鈴やラジオ、笛など音が出るものを持って気を付けて山に入ってほしい。クマと出合わないことが一番だが、もし出合ったときは、クマから視線を離さず、後ずさってゆっくりとその場を離れること」などと注意を呼び掛けている。