2023年(令和5年) 5月25日(木)付紙面より
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酒田市の東北公益文科大学(神田直弥学長)は、科学技術の発展をけん引する人材の育成に向けて小中学生を対象に展開中の教育プログラム「ジュニアドクター鳥海塾」の第3期生を募集している。本年度は7月29日(土)の開講を予定しており、塾生は公益大教員らの指導で地域課題を探り、情報技術を活用した、その解決法などに理解を深める。受講は無料。
科学技術イノベーションをけん引する傑出した人材の育成に向け、意欲があり、能力の高い小中学生を発掘し、その能力を伸ばすことを目的にした、科学技術振興機構(JST)の支援制度「ジュニアドクター育成塾」に、公益大が応募した「鳥海山の頂から世界をめざせ! 地域の未来を情報技術で切り拓(ひら)くジュニアドクター育成塾(科目名・ジュニアドクター鳥海塾)」が選定されたことを受けて2021年度から続くプログラム。
「鳥海塾」では、「地域の人・自然・社会・歴史的財産の価値を見いだし、新しい情報技術との橋渡しのできる人材」を育成像に掲げており、まずは情報技術やコンピューターを使いこなすため、広瀬雄二教授(情報処理)の指導でプログラミングの基礎知識を身に付ける。その後、交通心理学、人間工学が専門の神田学長はじめ教員による講義で情報技術や交通心理学、天文学、観光など幅広い分野に関心を高めてもらう。「進級制度」があり現在、1期生6人、2期生12人は神田学長、広瀬教授、山本裕樹教授(物理学)の専門演習(ゼミ)で研究活動を継続している。
本年度は土曜日の午後を活用し、来年2月まで全18講を予定。対象は山形、秋田両県在住の小学5年―中学3年。募集は40人で2次にわたる選考を行う。申し込みは鳥海塾ホームページ=https://www.koeki-prj.org/jd/=からエントリシートを取得し、ファクスや郵送、電子メールで。締め切りは7月2日(日)必着。オンライン説明会を6月14(水)、21(水)の両日、午後8時から実施する。
問い合わせは、平日午前9時―午後5時に公益大内の公益ジュニアドクターセンター事務室=電0234(41)1115=へ。
2023年(令和5年) 5月25日(木)付紙面より
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酒田市の松山歴史公園にある松山城大手門(県指定文化財)を囲むお堀で、初夏の到来を告げるスイレンが咲き始め、鮮やかな赤色が観光客や市民らの目を楽しませている。
スイレンは多年性の水生植物。市から指定を受けたNPO法人「まちづくりnet松山」が管理・整備を行っている大手門のお堀では毎年、5月下旬から7月中旬まで赤、白のかれんな花を咲かせ、訪れた人たちを出迎える。
同公園内の市松山文化伝承館(榎本和介館長)は今年、5月16日に開花を初確認。現在は赤色の花約120輪が緑色の葉の間から顔をのぞかせ、初夏の日差しを浴びている。
伝承館職員の依田恵美子さんは「今年は例年より1カ月ほど早い咲き始め。午後にはだんだんと花が閉じてしまうため、散策には午前中がおすすめ」と。これから白いスイレンも咲き始め、6月上旬ごろに見頃を迎えるという。
2023年(令和5年) 5月25日(木)付紙面より
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東京尾浦会総会・懇親会が14日、都内のアートホテル日暮里ラングウッドで行われた。首都圏在住の鶴岡市大山地区出身者に加え、地元からも「いざやまき保存会」ら関係者が加わり、約150人の出席でにぎわった。
コロナ禍があって4年ぶりの懇親会開催。喜びがあふれるパーティーとなった。加藤有紘会長は「先輩たちが築き上げてきた会の永続的発展を望みたい」と決意を語り、大山の地元蔵元の協力もあって「酒はわんさかあるのでぜひ楽しんでもらえれば」とあいさつした。大山小同窓会の佐藤憲二会長が音頭を取った乾杯も、ビールでなく大山の地酒で行われ、皆にこやかな笑顔でコップを傾け合った。
今回の実行委員会は大山中の昭和50(1975年)?53年卒業の4世代30人。60歳前後の機動力ある卒業生の働きで、会はにぎやかなものになった。岡村伸実行委員長(61)は「いろいろな世代が楽しめるものを目指した。精いっぱいやりました」と充実の表情。懇親会は中村ゆかりさんのバイオリン演奏、いざやまき保存会の演目披露は大山出身の歌舞伎役者・中村橋吾さんとのコラボでも魅せた。さらにお楽しみ抽選会、皆が長く大きな輪を作った「大山盆踊り」まで充実した時間が続いた。会員たちは旧交を温め、来年の総会40周年記念での再会を約束し合った。なお総会では大山自治会の櫻井修治会長が来賓祝辞を行い、新しい大山コミュニティセンターの改築状況、4年ぶりに行われる大山犬まつり(6月5日)や大山公園の整備状況などを説明した。(東京支局)
鶴岡まいさん熱唱
○…懇親会で注目を集めたのが初披露の「東京尾浦会の歌」。大山小・中を経て、鶴岡北高卒業後、故郷を離れて50年あまりという鶴岡まいさん(作詞家名)が自ら作詞した歌を熱唱した。今年3月出来上がったという。変わらぬ姿の太平山 追いかけおいつき鬼ごっこ みんなで仲良く帰り道 まばゆい稲穂は黄金色――と郷里を思う内容。歌詞は3番まであり、サビの部分は、羽前大山我がふるさとは 永久(とわ)のつながり東京尾浦会――と繰り返される。「皆さんに聞いてもらえてうれしい。ぜひ覚えて歌ってください」とアピールした。作曲の大山太郎さんは実力ある覆面作者だそう。
2023年(令和5年) 5月25日(木)付紙面より
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庄内三大祭りの一つに数えられる鶴岡市の天神祭が24日に始まった。鶴岡公園内には多彩な露店が店開きし、家族連れなどが早速訪れ祭り気分に浸っていた。
昨年の露店はコロナ禍の影響で本祭の25日だけの出店となり、地元を中心に40店ほど。今年は24、25日の2日間としたこともあり、昨年の4倍近い154店が申し込み。県内外から業者が集まった。
24日午前に露店が店開きし、家族連れや、昼時には近くの事業所に勤務する市民らが続々と足を運んだ。たこ焼き、綿あめ、クレープ、ラーメン、トロピカルジュースなどの飲食店をはじめ、お面などの玩具類、各種当て物、植木の“定番”に加え、手相診断の店も。露店が並んだ園路には香ばしい香りやスイーツ類の甘い香りが漂っていた。
福島県いわき市から4年ぶりに出店した「一口かすてら」の高橋敏さん(55)は「25日の本祭も天気が良さそう。元気よくやって祭りに景気と活気を呼び込みたい」と話していた。
2コースある天神祭パレードは25日午後2時に市中央児童館とJR鶴岡駅前を出発、鶴岡公園に向かう。
季節の花々飾る 小原流有志が献花展 第二学区コミセン
いけばな小原流鶴岡支部有志による天神祭献花展が鶴岡市第二学区コミュニティ防災センターで開かれている。梅の実やシャクヤクなど季節の花々が訪れる人を楽しませている。
鶴岡天満宮のお膝元の第二学区で祭りを盛り上げようと、1987年から毎年開いている。今回は17人20点の作品を展示した。
会場には菅原道真が好きだったという青い実をつけた梅をはじめ、色鮮やかなアザミやカキツバタ、淡いピンクの乙女百合など初夏を彩る美しい花々が並んだ。
このほか江戸時代から昭和初期まで天満宮の天狗舞で使用されていた狩衣(かりぎぬ)や化けものの衣装飾りも展示され、訪れた人は作品を一点一点眺めながら天神祭ムードに浸っていた。
出品者の一人の広瀬光舟さん(84)は「天神祭の日に一緒に足を運んでもらい、季節の彩りを感じてもらえれば」と話した。
展示は25日まで。時間は午前9時―午後6時。