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2023年(令和5年) 5月31日(水)付紙面より

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海・川きれいに 飛島で190人環境保全活動 4年ぶり大規模クリーンアップ作戦

 本県唯一の離島・酒田市飛島の自然豊かな環境を守ることを目的とした清掃活動「飛島クリーンアップ作戦」が27日、島内の荒崎海岸一帯で行われ、市内外から有志約190人が参加。気温が上昇し、強い日差しの中、額に汗しながら散乱したごみを拾い集めた。

 NPO法人・パートナーシップオフィス(同市、西村修理事長)を中心に、市や県産業資源循環協会、東北公益文科大地域共創センターなどで組織する実行委員会(実行委員長・西村理事長)の主催。飛島の西海岸は「日本の渚百選」にも選ばれている景勝地だが、対岸からとみられる漂着ごみが多く流れ着き、長く環境汚染が大きな社会問題となっている。

 観光客や島民の要望を受け、きれいな海岸を取り戻そうと2001年から毎年この時期、ボランティアを募って同作戦を展開。ここ数年はコロナ禍や定期旅客船の欠航で中止・規模縮小が相次ぎ、大規模な活動は4年ぶり。この日は島民を含め市内外から10―70代の男女約190人が参加。荒崎海岸一帯でプラスチック類、発泡スチロール、漁網やロープなどを手分けして拾い集めた。

 参加者の一人、公益大3年の丹歩(たんあゆむ)さん(20)は「ハングルや中国語のラベルが貼られたペットボトルが多かった。昨年も参加したが、1年で戻ってしまい残念。卒業しても継続的に参加し、いつかきれいな海岸線が見られたらうれしい」と話した。

 2時間半ほどの作業でトンパック15袋、推定約1・8トンものごみが集まり、海岸は見違えるほどきれいに。集めたごみは参加者で力を合わせ、バケツリレーでトラックに積み込んだ。今後、同市の総合建設業・みなと(川合章社長)の船で勝浦港から酒田港に運ばれ、処理されるという。清掃終了後、参加者たちは港近くの芝生公園で昼食、島内を散策したりなど、定期船が来るまでの間島の自然を楽しんだ。

小牧川沿いを清掃 松原小児童と保護者ら

 酒田市の松原小学校(後藤司校長)の4年生と保護者らが28日朝、学校近くを流れる小牧川沿いにある東両羽公園一帯の清掃活動に精を出した。児童たちは来月以降、総合学習で同川でのフィールドワークに取り組む。

 同校4年生は、10年ほど前から総合学習として生物の生態に詳しい今井努さん(65)=同市東大町三丁目=を外部講師「ざっこしめの先生」に招き、小牧川に生息する魚類調査などを行っている。学習の開始を前に毎年、「お世話になる小牧川をきれいに」との思いを込め4学年PTA(加藤純平委員長)が親子行事の一つとして清掃活動を実施している。

 この日は4年生約20人とその保護者、教職員、流域自治会役員、地元企業社員ら計約50人が参加。今井さんが「ざっこしめがいよいよ始まります。その前に周辺をきれいにしよう」と呼び掛けた後、小雨がぱらつく中、自治会役員らが草刈り機で刈った30―40センチまで伸びた雑草を、児童たちが次々に拾い集めてごみ袋に詰め込んだ。約30分の活動で公園内は見違えるような趣に。児童の一人、高橋想真君(9)は「周辺がきれいになれば授業もはかどると思う。今から授業が楽しみ」と話した。

飛島の海岸をきれいにするため行われたクリーンアップ作戦
飛島の海岸をきれいにするため行われたクリーンアップ作戦

小牧川一帯の清掃活動を行う松原小の児童と保護者ら
小牧川一帯の清掃活動を行う松原小の児童と保護者ら



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