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2023年(令和5年) 8月23日(水)付紙面より

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自律型ロボコン全国大会出場「チーム上郷」 思い切り楽しみたい 上郷小6年男子3人 猛練習重ね意欲満々 アイデア出し合いプログラミング タイム短縮・高得点で優勝狙う

 鶴岡市立上郷小学校の6年生男子3人で結成した「チーム上郷」が、自律型ロボットによる国際的なロボットコンテスト「WRO Japan2023」全国大会に出場する。3人は全国大会に向けて猛練習を重ねており、「全国の舞台を思い切り楽しみたい」と意欲を高めている。

 WRO(World Robot Olympiad)は、参加者の子どもたちがそれぞれロボットを製作し、プログラムを組んで自動制御の技術を競うコンテスト。国際大会も開かれており、科学技術を身近に体験できるだけでなく国際交流も行われる。

 チーム上郷のメンバーは山戸田碧希(あおき)君(12)、長谷川瑠泉(るい)君(12)、長谷川煌(きら)君(11)。3人は鶴岡工業高校が実施しているロボット製作の講習会に参加し、同校教員のアドバイスを受けながら機体を製作し、ロボットが稼働するためのプログラムを組み上げた。

 7月30日に同校で開かれたWRO山形予選会の「ROBO MISSION・ミドル競技エレメンタリー部門」に出場し、同じ鶴岡市の小学生チームと全国出場を懸けて対戦。両チームとも100点満点の好成績で、チーム上郷は全ての工程を終えてゴールするタイムがわずかに速かった。

 全国出場決定後、3人は地元の上郷コミュニティセンターで連日、ロボットの稼働試験と調整に取り組んでいる。競技は2・4メートル×1・2メートルのステージで、4カ所にある4色の船のいずれかに置かれたブロックを、ステージ端にある同色のスペースへ運ぶ。さらにステージ内に配置されたクジラ型のブロックを逆側にあるいけすへ運び、スタート地点に戻ってゴールとなる。

 ロボットは超音波センサーと色の識別センサーを搭載しており、ステージに描かれたラインやブロックの位置と色を判断し、操縦なしの自律で動くタイプ。競技者の子どもたちは、「ロボットのセンサーが正確に、素早く運搬物を確認できるか」や「移動が正確にできるか」など工夫を凝らし、アイデアを出し合いながらプログラムを調整する。

 チーム上郷はお盆時期の13日から3日間、朝から夜まで上郷コミセンで稼働試験と調整を繰り返し、合宿形式で全国大会に備えた。保護者が稼働するロボットの様子を動画で撮影し、「ここの動きがおかしい」「もっと速くできる」と改良点を話し合いながらパソコンでプログラムを修正するなど、真剣に取り組んでいる。

 全国大会を目前に、山戸田君は「みんなで工夫したことを生かし、しっかりと高得点を狙いたい」、瑠泉君は「負けたチームの分も頑張る。タイムをもっと縮めて優勝したい」、煌君は「県大会はぎりぎりで勝てた。相手に差をつけて勝てるようなプログラムを作りたい」とそれぞれ抱負を述べた。

 全国大会は今月26日(土)、東京都立産業貿易センター浜松町館で行われる。

WRO全国大会に出場するチーム上郷の3人=鶴岡工業高提供
WRO全国大会に出場するチーム上郷の3人=鶴岡工業高提供

ロボットの稼働試験に取り組むチーム上郷=19日
ロボットの稼働試験に取り組むチーム上郷=19日



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