2023年(令和5年) 11月17日(金)付紙面より
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小春日和となった16日、鶴岡市の風間家旧別邸「無量光苑 釈迦堂」(国登録有形文化財)では、赤や黄に色づいたトチノキやケヤキが澄み渡った秋の青空によく映えた。庭園のアカマツなどには「雪つり」が施され、間近に迫った冬の訪れを感じさせている。
雪つりは、樹木の雪害を防ぐため縄で枝を保持するもの。釈迦堂では今月初め、造園業者がアカマツやヒバなど6本の樹木7カ所に雪つりを施した。樹木へ寄り添うように柱を立て、先端から各枝へ放射状に縄を張る、雪つりの代表的な技法が用いられている。
今夏の猛暑で、釈迦堂や旧風間家住宅「丙申堂」(国指定重要文化財)では庭園の紅葉が遅れ、モミジなどがようやく色づいてきたという。釈迦堂、丙申堂とも12月1日から冬季休館に入るため、紅葉を観賞できるのは今月末まで。問い合わせは克念社=電0235(22)0015=へ。