2023年(令和5年) 11月26日(日)付紙面より
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昨年の大みそかに鶴岡市西目地区で発生した土砂崩れについて鶴岡市は24日、避難世帯への避難指示を解除する方針を示した。土砂崩れ現場への観測機器設置を受けた対応で、28日午後に開催する市災害対策本部で正式に決定する。
24日に開かれた定例記者会見で皆川治市長が明らかにした。西目地区の土砂災害現場ではこれまで対策工事が進められており、先月末には避難世帯の住宅上方にある斜面へ地滑りの観測機器と警報装置が設置された。同市によると、避難指示の解除は観測機器の運用を始める今月28日を予定。同日午前中に市長が現地の状況を確認した上で、午後に開催する災害対策本部会議で最終決定する。
記者会見で皆川市長は「観測機器や警報装置が問題なく稼働することが確認できれば、避難指示を解除できるものと考えている」と考えを示した。
現在、避難指示の対象となっているのは小中学生を含む4世帯13人。市が先月2回にわたり行った聞き取りでは、避難指示が解除された場合3世帯が「年内に自宅へ戻りたい」との意向を示し、残り1世帯は「もう少し様子を見たい」と回答したという。
一方、避難指示の解除後も現場付近の県道、市道の通行止めは継続される。規制解除の時期は県と市が今後検討する方針。