2023年(令和5年) 1月18日(水)付紙面より
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全日本空輸(ANA)は17日、現在1日4往復となっている庄内空港の東京線(羽田便)について、期間限定で1便増の5往復(5便化)とする申請を国土交通省に行った。認可されれば、今年3月末から5月末までと、秋の観光シーズンの10月を加えた3カ月間に限って1便増便する。東京線の増便はコロナ禍の需要減退からの回復傾向、今後のインバウンド需要の拡大を視野に入れたものとみられる。1991年10月開港の庄内空港・東京線の5便化は2011年以来、12年ぶりとなる。
庄内空港の5便化は、全日空の国内線全体のダイヤ見直しに伴うもので、午後の時間帯に1便増便する計画。庄内―羽田便は、他の路線に比べコロナ禍からの需要回復が好調に推移しており、期間限定ながらも増便対象の路線に位置付けられた。11年の5便運航も今回と同様に3月末から5月末までと10月の3カ月間実施された経緯がある。
庄内―羽田便はコロナ禍前の19年は開港以来最多の39万4020人の利用があった。その後はコロナ禍の影響で1日1往復などの減便もあり、利用客数は20年12万6497人、21年10万3187人に減少。昨年は6月から1日4往復の運航に戻ったこともあり、利用客数は22万8815人(速報値)まで回復した。6月以降は月別でコロナ禍前の7―8割程度まで需要が戻ってきているという。
庄内5市町と県などでつくる庄内空港利用振興協議会(会長・丸山至酒田市長)は、増便に合わせ同空港の利用拡大に向けた新たな需要喚起策を検討する。
庄内開発協議会(同)は、20年に実施された国交省の「羽田発着枠政策コンテスト」で応募を県に強く要望するなど、庄内空港・東京線の5便化実現を関係機関に働き掛けている。
2023年(令和5年) 1月18日(水)付紙面より
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複雑化するごみ出しルールについて外国出身者から正しく理解してもらおうと、酒田市は「多言語版ごみ出しルール」を書き入れたポスターを発行した。英語と中国語、韓国語、ベトナム語の4カ国語でそれぞれルールを細かく表記、イラストを多用して分かりやすく紹介している。
ごみ出しルールは、家庭系ごみと資源物の排出ルールを定めたもの。全戸配布の「ごみルール酒田カレンダー」の上部に書かれている。市地域共生課は今回、ルールが複雑化する中、外国出身者から正しく理解してもらい、酒田での生活をより良いものにしてもらおうと、主な出身国の対応語版を初めて作成した。
排出するごみは、▽もやすごみ▽ペットボトル▽スチール缶やアルミ缶などの資源物▽埋め立てごみ▽紙資源―などに大別。その上で「廃食用油は紙などで不純物を濾(こ)してペットボトルに入れて出す」「蛍光管と電池はそれぞれ透明な袋に入れて『水銀』と書かれた日に出す」といった注意事項、粗大ごみや水銀式体温計などの出し方を4カ国語でそれぞれ表記している。
多言語版ごみ出しルールは、市国際交流サロン(市交流ひろば2階)、市役所1階市民課窓口に設置しているほか、市ホームページにも掲載している。