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荘内日報ニュース


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2024年(令和6年) 4月4日(木)付紙面より

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庄内地区高卒時の進学・就職率 県外転出最も高い6割超続く 25―34歳庄内移住者増「V字変化」示す

 県庄内総合支庁は管内の高校を卒業した進学・就学者の県外転出状況をまとめた。庄内地区の県外転出(2022年3月卒)は6割を超え、県内4地区(村山・最上・置賜・庄内)の中で最も高い割合を示した。

 転出状況は人口減少が進む中、高校を卒業した進学・就職者の状況を県学校基本調査に基づいて数値化した。それによると、22年3月卒の県外進学と県外就職率は庄内地区が最も高く61・5%。次いで最上地区の56・8%、置賜地区の54・2%、村山地区の51・4%と続く。過去5年間で庄内地区は60%を下回ったことがなく、県外転出率は5年連続で4地区別で最も高くなった。庄内地区の年度別内訳は18年度3月卒が60・4%、19年度61・1%、20年度63・4%、21年度60・5%となっている。

 一方、2020年の年齢が30―34歳にあたる1986―90年生まれの人口比率(10―14歳の人口を100とした場合の比率、国税調査を基に数値化)では村山地区79・0、置賜地区65・9、庄内地区62・8、最上地区52・0。この中で庄内の人口変動比率は15―19歳が84・4、20―24歳が54・2、25―29歳が60・5。15―24歳にかけて減少した後、25―34歳の庄内移住者が増加し「V字変化」を示していることも分かった。

 県庄内総合支庁では若者の定着に向け▽郷土愛の醸成▽高卒就職の県内定着率向上▽県外進学者の回帰やUターン、Iターンによる転入者の増加―を重点課題に挙げる。

 具体的な取り組みは地元で活躍する若者が「講師役」となり、高校生に郷土愛について考えるワークショップを定期的に開く。庄内回帰に向けては地元企業100社以上の仕事内容や給与面、福利厚生面を紹介した「庄内地域版企業情報ガイドブック2025」を作成し、地元就職を促す機会につなげる。

 担当課は「全国的に想定を上回るペースで人口減少が加速している。庄内地域の労働力や生産力を確保するため若者の定着は必要不可欠。今後も各関係機関と連携を密にし、定着・回帰を促進する施策を進めていきたい」と話している。

県内4地区の県外進学・就職率(高校卒業時)。赤い線が庄内地区=表はいずれも県庄内総合支庁作成
県内4地区の県外進学・就職率(高校卒業時)。赤い線が庄内地区=表はいずれも県庄内総合支庁作成

1986―90年生まれ(2020年の年齢が30―34歳)の年代別人口変動。庄内地区は他地区と比べて「V字変化」を示している
1986―90年生まれ(2020年の年齢が30―34歳)の年代別人口変動。庄内地区は他地区と比べて「V字変化」を示している


2024年(令和6年) 4月4日(木)付紙面より

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“松の木橋の団子屋”店開き 齋藤だんごや 4月末まで営業

 「松の木橋の団子屋」として親しまれている鶴岡市日和田町の「齋藤だんごや」=齋藤はな子店主(86)=が今シーズンの営業を始めた。

 これまで青龍寺川に架かる松の木橋の近くでは「齋藤だんごや」と「菅原だんごや」の2軒が店開きしていたが、今シーズンは「菅原だんごや」が営業を見送った。「齋藤だんごや」では新年度スタートの1日から営業を始め、「一味違うおいしさ」と評判の団子を買い求める常連客が続いた。

 3代目の齋藤店主は「19歳に嫁いで今年で65年目。何一つ作り方は昔と変わらない。こうして毎年お客さんが来てくれて、本当にうれしいですよ」と笑顔を見せた。

 同店では今年も自家栽培の「はえぬき」を使い、無添加の「あんこ」と「きなこ」の2種類を1本120円で販売している。営業時間は午前8時半―午後5時。期間は今月30日まで。予約も受けている。問い合わせは同店=電0235(22)8883=へ。

秘伝の黒蜜につけて「きなこ」を仕上げる齋藤店主
秘伝の黒蜜につけて「きなこ」を仕上げる齋藤店主


2024年(令和6年) 4月4日(木)付紙面より

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県内外12チーム熱戦展開 女子中学生「春のバレー祭」声援飛び交う 庄内町

 教員の働き方改革や少子化を背景に、文部科学省は休日の中学校運動部活動の地域移行を打ち出しており、それを見据えた女子中学生対象のバレーボール大会「春のバレー祭」が3月31日、庄内町総合体育館で開かれ、県内外からエントリーした12チームが熱戦を繰り広げた。

 庄内地域のクラブチーム・庄内バレーアカデミー(鶴岡市、疋田司代表)が、地域移行への第一歩として全員が活躍できる場の創出を図ろうと、町、町教育委員会などの協力で初めて企画。山形、秋田両県の中学校、クラブ計12チームに所属する約120人がエントリーした。

 午前は予選グループの総当たり戦1セットマッチ、午後は決勝トーナメントを実施。選手たちは互いに声を掛け合い、白熱した試合に汗を流し、応援に駆け付けていた保護者からも熱い声援が送られていた。

 このほか、体育館ロビーにはお土産品、クラフト作品、整骨院などの出店ブース、駐車場にはキッチンカーのコーナーが設けられ、選手や保護者のほか地元住民の姿も。買い物後、観客席から試合を観戦するなど、大いににぎわっていた。

 疋田代表は「選手一人一人が活躍し、地元民にも楽しんでもらえるよう考えながら企画した。賛同してくれた多くの人に感謝している。今後、多くのスポーツ、地域でこのような大会が広まってくれたら」と話した。

各チームが熱戦を繰り広げた春のバレー祭
各チームが熱戦を繰り広げた春のバレー祭


2024年(令和6年) 4月4日(木)付紙面より

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若者目線で魅力を発信 公益大生が庄内の企業取材まとめる 「ハタラクカタチ」第5号発行し配布

 庄内地域の企業などが持っている魅力を若者目線で広く発信しようと、東北公益文科大学(酒田市)の学生有志が、そこで働く若手従業員を取材してまとめた冊子「ハタラクカタチ」を発行した。2019年度から毎年作成しているもので、5号目。広く庄内地域の高校生に配布するほか、公益大ホームページに掲載。携わった学生は「取材した皆さんから働くことへの思いを聞き感銘を受けた」と話している。

 昨年春に当時の1―3年生有志10人がプロジェクトチーム=小野寺緋彩(ひいろ)代表(現・4年)=を結成し、公益大地域共創センターの協力、庄内開発協議会「公益のふるさとづくり活動補助金」の助成を受けて制作した。学生自らアポイントメントを取り、酒田、鶴岡両市の5つの事業所を分担し訪問。経営者、公益大卒業生をはじめ若手従業員に「ワーク」「ライフ」の2つの視点でインタビューしてまとめたもの。訪問した学生がその事業所について思ったことを自由につづった「VOICE」で「働くことの意味」を考察。昨年11月に行われた庄内地域企業見学バスツアーで巡った企業3社についてもレポートしている。

 プロジェクトメンバーの一人で現4年の佐藤真純さん(21)は「読んでみたいと思ってもらえるよう大幅にデザインを変更した。多くの人から手に取ってもらえたら」、同じく現2年の今野美歩さん(20)は「自分の仕事観を改めるきっかけになった」とそれぞれ話した。

 冊子はA4判、オールカラー17ページ。前回より1000部多い5500部を発行し、庄内地域の高校3年生、大学生に配布するほか、図書館などに配置する。巻末には庄内地域、県内の企業などを広く紹介しているリクルートメディアサイトのQRコードを記載。冊子に関する問い合わせは公益大地域共創センター=電0234(41)1115=へ。

公益大学生有志が制作した冊子「ハタラクカタチ」
公益大学生有志が制作した冊子「ハタラクカタチ」



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