文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2024年(令和6年) 4月17日(水)付紙面より

ツイート

酒田市議会「通年議会」スタート 県内初招集議会で幕開け会期年末まで

 酒田市議会は15日、4月招集議会を開き、県内で初となる通年議会がスタートした。佐藤猛議長は終了時、「閉会」ではなく「散会」を通知。議長が議会招集権を持ち12月27日(金)までの257日間にわたり、定例議会、必要に応じて臨時議会を開催する。

 通年議会は本来、年頭に招集議会を開き「幕開け」。会期を年末までと決めて以降、年間を通して開会中となり、その間に定例議会と臨時議会を開く。いずれの場合も開催の7日前までに議長が「再開」を通知。12月定例議会終了時は散会で、御用納めの「最終日」で自然閉会という流れになる。

 導入によってこれまで専決処分で対応していた案件も本会議で十分な審議ができるようになり、災害など突発な事案への迅速な対応が可能になるほか、常任委員会などでの議員間討議をより深めることができる。酒田市議会は今年の状況を踏まえ、2025年1月に本格導入する予定。

 この日は冒頭、佐藤伸二議会運営委員長が「定例会の会期は本日4月15日から12月27日まで257日間とし、4月招集議会は本日1日と決定しました」と報告。終了時には佐藤議長が「招集議会を閉じます。散会いたします」と通知した。

 佐藤議長は「議長が議会招集権を持つことでより民意が反映しやすくなる。常任委員会で年間を通してテーマを持って活動し、市民の付託に応えていきたい。ようやくスタート台に立ったばかり。PDCAサイクルを回しながら精度を高めていく」と話した。


一般会計補正予算可決

 4月招集議会は、10億7792万円を追加し総額を571億6579万円とした本年度一般会計補正予算案、市国民健康保険税条例の一部改正案など議案3件、報告3件を原案通り可決。

酒田市議会で県内初となるる通年議会がスタート=15日午前
酒田市議会で県内初となるる通年議会がスタート=15日午前


2024年(令和6年) 4月17日(水)付紙面より

ツイート

鼠ケ関「神輿流し」 豊漁と海上安全願う 満開の桜の下 春の伝統行事

 鶴岡市鼠ケ関の弁天島にある厳島神社の例大祭行事「神輿(みこし)流し」が15日、鼠ケ関地区内で行われた。神輿を担いだ白装束姿の若い男衆たちが地区内を練り歩いた後、鼠ケ関川に入り神輿に威勢よく水を掛け合い、今年の豊漁や海上の安全を願った。

 神輿流しは約250年以上続く同地区の伝統行事。鼠ケ関川の河口で漁師の網に掛かった弁天像を村人が手厚く祭ったところ、豊漁が続いたという伝説に由来する。

 この日は「精進徒(しょうじんと)」と呼ばれる白装束に身を包んだ地元の男衆約30人が神輿を担ぎ厳島神社を出発。笛や太鼓を奏でながら半日かけて地区内を練り歩いた。通りかかる家々でお神酒が振る舞われ、祭りばやしに合わせて独特の掛け声を上げながら、鼠ケ関川を目指した。

 川岸に到着すると、男衆たちは川で互いに水を掛け合うなど、体を慣らして神輿流しの準備。午後2時過ぎに神輿を担いで川へ入り、流れる神輿に水を掛けて清め、再び上流に向かって担いで流して水を掛けることを3回繰り返した。川沿いには多くの見物客らが集まり、満開を迎えた桜の下で繰り広げられる精進徒の男意気にあふれた豪快な行事に見入っていた。

 同市の藤島地域から50年ほど前に嫁入りして、毎年祭りを見てきたという地元の女性(75)は「満開の桜の下で神輿流しを見るのは珍しい。天気も良くて、嫁に来た後のいろんなことを思い出しながら楽しんだ」と話した。

白装束姿の男衆が威勢よく水を掛けた伝統の「神輿流し」
白装束姿の男衆が威勢よく水を掛けた伝統の「神輿流し」


2024年(令和6年) 4月17日(水)付紙面より

ツイート

庄内と三川の魅力伝えたい 5月3日 祭りの主役 菜の花むすめ決まる

 三川町の「菜の花むすめ」が決まった。今年は鶴岡市と三川町に住む19歳から21歳の3人。5月3日に三川町横山のいろり火の里を主会場に行われる「菜の花まつり」の写真撮影会でモデルとして活躍する。

 3人は片桐未夢(みむ)さん(20)=三川町、会社員、児玉愛華(あいか)さん(19)=鶴岡市、公益大2年生、今野愛果(あいか)さん(21)=鶴岡市、団体職員。今年は一般公募をせず三川町観光協会が依頼した。

 かすりの着物姿で菜の花を手にした41代目の3人は「庄内と三川の魅力を多くの人たちに伝えたい」と笑顔を見せた。

 写真撮影会は午前10時半から。昨年は雨で中止となったため40代目菜の花むすめの斎藤朱莉さんと齋藤真貴さん、齋藤彩さんの3人も参加する。モデルは計6人。

 菜の花むすめは酒田港に寄港するクルーズ船の送り迎えや今年設立40周年を迎える「望郷みかわ会」などに参加する。

41代目菜の花むすめの(左から)片桐さん、今野さん、児玉さん
41代目菜の花むすめの(左から)片桐さん、今野さん、児玉さん


2024年(令和6年) 4月17日(水)付紙面より

ツイート

5年ぶり勇壮に「神輿押し」 鶴岡市小岩川 男衆力込め 豊作・豊漁願う

 鶴岡市小岩川で15日、住吉神社(本間直貴宮司)の例大祭が行われ、コロナ禍で中止が続いていた伝統の「神輿(みこし)押し」が5年ぶりに繰り広げられた。神輿を挟んで上手と下手に分かれた男衆が力を込めて押し合い、地域の豊作と豊漁を願った。

 神功皇后(じんぐうこうごう)と海の神・住吉三神(表筒男命(うわつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、底筒男命(そこつつのおのみこと))の四柱を祭る同神社の神輿押しは、神社が創建された永観2(984)年から1040年余りにわたり、小岩川地区で受け継がれてきたとされる。上手と下手に分かれた男衆が12回押し合い、上が勝てば豊漁、下が勝てば豊作になると伝えられる。

 この日の午前11時過ぎ、神社関係者と地区民による行列が神社を出発。神輿を担ぎ、旗とのぼりで飾り付けられた船型の山車「住吉丸」を引いて地区内を一巡した。2020年から4年間、例大祭は神事のみ行われており、行列がくねるのも5年ぶり。

 海岸沿いの広場に到着し、午後1時過ぎに神輿押しを開始。ラクダ色のシャツともんぺ、黒帯、鉢巻きといった独特の衣装をまとった30人ほどの男衆が二手に分かれ、勇壮な押し合いを繰り広げた。にぎやかに太鼓やかねが打ち鳴らされる中、「ソーレ」の掛け声で男衆が力を込めると、押し合った状態からなかなか立ち上がれず、双方とも汗びっしょりになる姿に見物客からは大きな拍手と声援が湧き起こっていた。


行列の地元女性「舟唄」披露 北前船出発から上方までの様子を表す

 神輿押しに先立ち地区内を一巡した行列には地元の女性10人が参加。道中、住吉丸を引きながら舟唄を披露した。舟唄の内容は北前船「住吉丸」が小岩川を出発し、当時の上方(大坂)に着くまでの様子を表したもの。

 唄は一番につき4節で構成され、「住吉前から はせ出す船は よろずの宝を 山ほど積んで」「あやも積んだし 錦も積んだ 波に祈願を 掛けよと思う」など1節は7~8の語数と比較的短い歌詞だが、道中と浜で歌う番数は合わせて32曲に上る。覚え切れない人は英単語帳のように歌詞をメモしたつづりを手にして行列に臨む。

 女人は紋付きの着物で着飾り、見物客や家族から「きれいだよ」「頑張って」と声が掛けられる。神輿押しと同様に昔から受け継がれてきた伝統の舟唄で、1年に1回の祭りのため練習を重ねているという。

 行列に参加した本間廣子さん(77)は「長く続けてきた舟唄だが、紋付きの着物で行列に参加するのはもしかしたら今回が最後かも。小岩川も高齢化が進み、祭りに参加する人も年々減っている。着物の着付けが大変という声もある。祭りの後、今後どうするかみんなでよく話し合おうと思っている」と話していた。

初夏を思わせる陽気の中、二手に分かれた男衆が力を込めて神輿を押し合った
初夏を思わせる陽気の中、二手に分かれた男衆が力を込めて神輿を押し合った

紋付きの着物で着飾った地元の女性たちが行列の道中、北前船を題材にした舟唄を披露した
紋付きの着物で着飾った地元の女性たちが行列の道中、北前船を題材にした舟唄を披露した



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

 
■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

Loading news. please wait...

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field