2024年(令和6年) 4月25日(木)付紙面より
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閉鎖していた鶴岡市熊出の日帰り温泉施設「かたくり温泉ぼんぼ」が27日(土)に営業を再開する。公募型プロポーザル方式で選ばれた地元朝日地域の住民で設立したNPO法人こみっとAFC(菅原和則理事長)が運営する。同日は開業前にオープニングセレモニーが行われ、餅の振る舞いなどが行われる。
ぼんぼは、1993年12月に旧朝日村直営の温泉施設として開館。合併後に運営を引き継いだ市が2016年度に閉館の方針を打ち出したが、存続を求める地元住民らが管理運営組合を設立。市から光熱水費相当分の委託料を受けて営業を続けたものの、22年11月で営業を終了した。地域資源の有効利用として市朝日庁舎が昨年8月11日から11月11日までの3カ月間、トライアル事業を実施し、こみっとAFCが入浴事業を担った。
このトライアル事業で1日平均150人の利用(営業日数71日)があり、収益もあったことから、同庁舎は昨年12月、本格的な営業再開に向け公募型プロポーザル方式で運営事業者を募集。応募はこみっとAFCのみで、提案された事業内容や提出された収支計画などを審査して決定した。
こみっとAFCは4月から3年間、入浴事業のほか、隣接する高齢者等活動支援施設「健康の里ふっくら」での介護予防事業、地域振興に関するイベントなどの事業も担う。入浴事業は営業時間午前10時―午後9時で、毎月第1、3水曜休館。料金は大人(中学生以上)450円、小学生150円、未就学児無料。回数券は11回券4500円、23回券9000円、1カ月券1万円。
オープニングセレモニーは27日午前9時半から。テープカットや再開を祝う祥雲御山太鼓の演奏、館内での餅つきと先着50人への振る舞いを予定している。問い合わせは、かたくり温泉ぼんぼ=電0235(26)1638=へ。