2024年(令和6年) 5月21日(火)付紙面より
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JR東日本の旅行商品「大人の休日倶楽部」の「鶴岡ふうどガイドと巡る『庄内美食巡りの旅』」が17、18の両日、鶴岡市朝日地域などで行われ、首都圏などから来鶴した旅行者が孟宗掘り体験や旬の孟宗料理を満喫した。
地域の観光戦略に取り組むDEGAM鶴岡ツーリズムビューロー(鶴岡市末広町)がJR東日本と連携し、ツアー企画や現地案内に協力した。鶴岡を代表する食材や食文化を首都圏の人たちから体験してもらい、ユネスコ食文化創造都市・鶴岡の魅力発信と観光振興を図っている。
この季節の孟宗ツアーは昨年も行われ、旅行日2日とも定員いっぱいとなり普段味わえない竹林での孟宗掘りが好評を得た。今年は3月末にツアーの告知を行ったところ10日ほどで満員となり、キャンセル待ちが20人ほどになったという。
今回は60~70代を中心に男女15人が参加。初日の17日はイタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」(鶴岡市遠賀原)で、孟宗料理を含むコース料理を味わった。18日午前は移動のバス内で鶴岡ふうどガイドの相馬佳苗さんが、掘る前の孟宗の選び方や孟宗汁の作り方などを参加者に解説した。
東岩本地区に到着後、生産者の宮崎広和さんが所有する竹林で孟宗掘りを体験。宮崎さんから手伝ってもらいながら地面から顔を出した孟宗を掘り起こすと、「うわあ、切り口が真っ白!」と喜びの声が上がった。
東京都小金井市の小林明子さん(71)は「前日の夕食に食べた料理は一皿一皿が宝石のようで、残さず大切に食べた。孟宗掘りは宮崎さんのように一発で掘り起こすのは難しいが、とても楽しい。貴重な体験ができた」と話していた。
一行は鶴岡市内の料亭で昼食を取った後、帰京した。ツアーは今月25、26日にも同内容で行われる。