2025年(令和7年) 3月6日(木)付紙面より
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全国各地から集まった大学生ボランティアが4日から鶴岡市内の庄内浜沿岸で清掃活動を繰り広げている。7日まで4日間、同市の由良や湯野浜など各海岸で漂着ごみなどを回収する。
首都圏、関西圏を中心に全国約95大学の学生約4000人が加盟しているNPO法人・国際ボランティア学生協会(IVUSA、本部・東京都世田谷区)主催。IVUSAは、県内の産学官民でつくる「美しいやまがたの海プラットフォーム」や東北公益文科大学と連携し、2016年から年1、2回にわたり遊佐町や飛島など庄内一円の海岸で清掃活動を継続しており、今回で12回目を迎えた。
初日の4日は油戸海岸で活動。関東や関西在住の学生を中心に、公益大の学生や地元油戸自治会、県や市の職員合わせて90人余りが参加。午前10時から海岸に漂着したごみや流木を拾い集め、地元業者のショベルカーなどで回収した。
強い風雪が吹き荒れた昨年と打って変わり、この日は好天に恵まれた。冷たい海風が吹くものの、学生たちは「元気出して行こう!」と互いに盛り上げながらごみを拾い集めた。昨年に比べて流木は少なかったが、ペットボトルやプラスチック製の漁業道具、燃料などの容器といった漂着ごみが多く、流れ着いたごみの中にはハングル文字が書かれたものもあった。
プロジェクトリーダーの小幡真門さん(22)=関西学院大4年=は「庄内に住む友達のため清掃活動に参加した人もいる。ちょっとした理由でも行動を起こす人が増えていけば、きっと環境問題や地域課題の解決につながる。課題解決のハードルは高くないことをもっと多くの人に知ってもらいたい」と話していた。