2022年(令和4年) 11月10日(木)付紙面より
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クーポン券を使って地域を応援―。三川町は、燃料や食料品などの物価高騰の影響を受けている町民や事業者の支援に向け、加盟店での支払いに使用できるクーポン券を、全町民に1人当たり9000円分を配布する。利用は12月1日から来年2月末までで、今月から加盟店の募集を始めた。
「みんなで応援クーポン」と名付けたクーポン券は今月下旬、1人当たり500円分を18枚(9000円分)配布する。11月1日時点で住民登録がある町民7220人全員が配布対象となり、世帯主宛てに世帯人数分をまとめて送付する。事業予算額6815万円で、国の地方創生臨時交付金を活用する。
募集する加盟店は町内で事業を営む事業者か、町民が三川町以外の庄内地域の市町で事業を営む事業者。三川町の住民が鶴岡市などで経営している店舗でもクーポン券が利用できるようにした。加盟店の登録には、今月11日(金)に出羽商工会三川支所で行う説明会に参加するか、参加できない場合は個別に説明を受けることを要件としている。11日の説明会は午前10時からと午後3時からの2回に分けて行う。
町が独自に実施している地域通貨「菜のCa(なのか)」では、各種小売店や飲食店、理・美容店、自動車・農機具販売店、工務店など約130店舗が加盟しており、クーポン券発行事業でも同規模か、これを上回る店舗数の加盟を見込んでいる。町商工観光係の担当者は「物価高騰を踏まえた事業者応援のクーポン券発行事業でもあり、より多くの事業者から加盟店に応募してもらいたい」と話している。加盟店応募などの問い合わせは出羽商工会三川支所=電0235(66)3795=へ。
2022年(令和4年) 11月10日(木)付紙面より
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鶴岡市の羽黒高校(加藤和司校長)の生徒が8日、同市羽黒町の広瀬地区地域活動センターで交通安全意識を啓発する寸劇を披露し、高齢者に夜光反射材の重要さなどを呼び掛けた。
同校普通コースの選択授業「プロジェクトスタディ」は2、3年生合わせて約90人が選択しており、各課題に分かれて活動している。このうち「高齢者に寸劇を披露し、交通安全の大切さをPRする」という課題について、3年生7人が今春からシナリオ作成や役割分担など準備を進めてきた。
また、寸劇を披露する時期は「高齢者の交通事故防止推進強化旬間」(11月1?10日)の期間中とし、鶴岡警察署交通課と県庄内総合支庁の協力を得て実施した。会場は近くを県道鶴岡羽黒線が通り、交通量の多い広瀬地区の地域活動センターとした。
この日、同校生徒6人と教員が同センターを訪問。地元の高齢者9人と鶴岡地区地域交通安全活動指導員2人が寸劇を観賞した。劇の題は「じいじ、反射材つけてね」。生徒たちが高齢者夫婦や孫、ドライバーなどに扮(ふん)し、通行人や運転者の立場で「急に道路さ飛び出したら駄目だろや」「暗い道で黒い服着てると見えね」と庄内弁で注意点を呼び掛けた。
劇終了後、参加した高齢者一人一人に「暗くなる前に反射材を身につけましょう」などのメッセージが書かれた夜光反射材をプレゼント。地元の70代女性は「とてもためになる劇だった。横断する時はしっかり左右を確認し、暗くなったら出歩かないよう気を付けたい」と話していた。
おじいさん役を務めた芝田羽流さん(18)は「緊張したがお年寄りの温かい目に見守られ、無事に終えることができた。日が落ちるのが早い時期なので、反射材を活用し少しでも事故を減らすことにつながれば」と話していた。
2022年(令和4年) 11月09日(水)付紙面より
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米国オレゴン州を拠点に世界で活躍するダンスグループ「BodyVox」のワークショップが7、8の両日、鶴岡市の小中高生を対象に行われた。子どもたちが頭の中のイメージを自由に表現するコンテンポラリーダンスを楽しんだ。
「BodyVox」は世界各地でコンテンポラリーダンスの公演を行っているグループで、国際的なフェスティバルで数々の賞を受賞している。
振り付けや表現方法に決まりがないコンテンポラリーダンスを通して子どもたちに積極性と創造力を養ってもらおうと、鶴岡放送児童合唱団の伴和香子代表と市教育委員会が、BodyVoxのメンバーを講師に招いたワークショップを企画。東北地方で初の取り組みとなった。7日午前は朝暘一小(鈴木郁生校長、児童548人)で行われ、6年生91人が体験。BodyVox主要メンバーのジェイミー・ハンプトンさんとアシュリー・ローランドさんが講師を務めた。
ダンス前のウオーミングアップではアシュリーさんが「毛布になったつもりで」「ホイップクリームになった気分で」など、独創的なストレッチを紹介。児童は恥ずかしがっていたが徐々に慣れていき、それぞれが自由に表現していた。
続いて喜怒哀楽の感情をダンスで表現。身のこなしだけでなく、赤白帽子をハンカチに見立てて目を拭ったり、投げ捨てたり工夫しながら踊る児童も見られた。喜びを表そうと笑顔で走り回ったり、万歳しながら飛び跳ねたりと、一人一人が自分だけのコンテンポラリーダンスを楽しんでいた。
渡部羽琉(はる)君(12)は「感情をダンスで表現するのは最初恥ずかしかったけど、自由に動いていたらだんだん楽しくなった」と笑顔。ジェイミーさんは「今日のダンス体験を生かし、創造力豊かな大人になってください」と児童たちに呼び掛けていた。
7日午後は朝暘三小と鶴岡中央高、8日は羽黒中と櫛引西小で行われた。