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2025年(令和7年) 05月18日(日)付紙面より

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泥の感触に悲鳴も楽しく 広瀬小5年生が稲の手植え体験

 鶴岡市羽黒町の広瀬小学校(鈴木正則校長、児童131人)の5年生18人が15日、学校近くのほ場で稲苗の手植え作業を体験した。素足で田んぼに入った児童たちは泥の感触に悲鳴を上げながらも、農業の楽しさを実感した。

 広瀬小の子どもたちから農作業を通して収穫への期待と自然を愛する豊かな心を養ってもらおうと、広瀬地区自治振興会(山田陽介会長)が主催して20年以上続いている伝統行事。

 この日、同校近くの広瀬地区地域活動センターで開会式を行った後、地元住民が提供する約3アールのほ場へ徒歩で移動。地域住民や同センターの生涯学習推進委員、地元JAの営農指導員などが指導した。

 素足になった児童たちはおっかなびっくりの表情で田んぼへ踏み出し、泥の感触に「うわぁ!」と悲鳴を上げながらも、「雪若丸」の苗を3~5本ずつ指でつまむように持って丁寧に植えていった。苗を植える場所は、型枠を使った昔ながらの方法で事前にマーク。指導者たちが「線と線が交わったバツのところに植えて」と教えていた。

 同小の牧あかりさん(10)は「泥のぬるぬるした感触は少し気持ち悪かったけど、苗を植えるのはとても楽しかった。手作業がどれだけ大変か勉強になった」と話していた。

 児童たちは1アール余りの範囲に稲苗を植えた後、田植え機による作業も見学。昔ながらの手植えと近代的な田植えの違いなどを学んでいた。9月には手作業による稲刈りも行う予定。

児童たちが素足で稲苗の手植えを体験。泥の感触に悲鳴を上げながらも、農業の楽しさを実感した
児童たちが素足で稲苗の手植えを体験。泥の感触に悲鳴を上げながらも、農業の楽しさを実感した


2025年(令和7年) 05月18日(日)付紙面より

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看護の心誓い 灯火受け継ぐ 荘内看護2年生

 われは心より医師を助けわが手に託されたる人々の幸のために身を捧げん―。鶴岡市立荘内看護専門学校(校長・鈴木聡荘内病院院長)で16日、「継灯(けいとう)式」が行われ、2年生14人がフローレンス・ナイチンゲールの「灯火(看護の心)」を受け継いだ。

 式には2年生と在校生、保護者ら関係者合わせて約110人が出席。14人が一人ずつ誓いの言葉を述べた後、ナイチンゲールの灯火をろうそくにともした。

 鈴木校長は「皆さんはこれから病院や老人福祉施設で実習が本格化する。明るい笑顔で患者さんを思いやる心を大切に、豊かな人間性を身に付けてください」と激励した。

 式を終えた池田<寿梨(じゅり)さん(19)=鶴岡市=は「患者さんを笑顔にすることが私の目標」、太田絢乃さん(19)=同=は「本格実習で専門的な技術と知識を身に付け、地元で看護の仕事に就きたい」と語った。

ナイチンゲールの「灯火」を受け継ぐ看護学生
ナイチンゲールの「灯火」を受け継ぐ看護学生


2025年(令和7年) 05月18日(日)付紙面より

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「鶴舞園」見頃迎える 酒田

 酒田市御成町の本間家別邸庭園「鶴舞園(かくぶえん)」(国指定名勝)で白ツツジが見頃を迎え、薫風に揺れる白い花々が多くの観光客を楽しませている。

 鶴舞園は、本間家第4代当主・光道翁が1813年、港で働く人々の冬季失業対策事業として増築した池泉回遊式庭園。池の中島に鶴が舞い降りたことにちなみ、時の庄内藩主・酒井忠器(ただかた)公が名付けた。面積は7350平方メートル。赤玉石、青石といった北前船で運ばれてきた銘石、御影石で作られた大小の灯籠などが変化に富んだ地形に配されている。旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で二つ星を得ている。

 庭園内には多種多様な草木が植樹され、本間美術館(田中章夫館長)によると、庭園内には約150の白ツツジが植えられており、今年は昨年より1週間ほど遅いが、ほぼ例年通りの見頃を迎えたという。

 16日は快晴に恵まれ、鮮やかな紫のカキツバタ、白くかれんなシャガなどの花々とともに、新緑の庭園の中で多くの白ツツジが咲き誇っていた。

 東京から観光で訪れた金澤剛士さん(40)は「緑の庭園に映える白い花がとても印象的。鳥海山の借景とも相まって感動した」と話していた。同美術館によると、見頃は25日ごろまで。白ツツジの後は約80株のサツキがピンクの花を咲かせ始めるという。

見頃を迎えた鶴舞園の白ツツジ=16日
見頃を迎えた鶴舞園の白ツツジ=16日



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