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2021年(令和3年) 5月25日(火)付紙面より

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体験通じ食と農水産考える TSURUOKAフードハブキッチン 子どもたちと料理人・生産者つなぐ 全国金賞のイベント来月漁業、9月稲刈り予定

 鶴岡市内の料理人や農水産物の生産者でつくる「サスティナ鶴岡」による体験イベント「TSURUOKAフードハブキッチン」が23日、鶴岡市渡前地区で始まり、庄内地方の親子連れが田植えと地元食材を使った調理を通じ、地域の食について体験的に学んだ。

 サスティナ鶴岡は、日本料理の料理人、齋藤翔太さん(38)=鶴岡市本町一丁目=が中心になって今年2月に立ち上げた。子どもたちが食を楽しみ、地域の食文化や食環境への理解を深める狙い。料理人や生産者ら79人が加盟している。

 「フードハブキッチン」は、全国規模のコンテスト「食のサステナブルアワード」に応募し今年3月、113点の中で最高賞「金賞」(10点)を受賞した企画。食を「ハブ」(結節点)に、農水産業の生産や地元食材を使った調理の各体験を通じ、子どもたちが料理人や生産者、地域などさまざまなものとつながる心を育むもの。年間を通じ、鶴岡市食文化創造都市推進協議会と共催で具体化する。

 今回はその第1弾で、庄内地方の小中高校生22人と保護者ら計約50人が参加。渡前の井上農場のほ場約4アールに「つや姫」を手植えした後、渡前地区地域活動センターで、鶴岡の天神祭にちなみ、サクラマスやごま豆腐のあんかけ、孟宗汁などを作った。

 このうち田植えでは、サスティナ鶴岡の中心メンバーの一人で、井上農場の井上貴利さん(40)から「田植えまでの準備に約2カ月かかる。苗は5本ずつ植えて」など説明を聞いた。子どもたちは田んぼに入り、尻もちをついて「きゃー」と悲鳴を上げるなど、全身泥だらけになりながら楽しそうに取り組んだ。

 朝暘三小6年の水口蒼介君(11)は「泥の中を歩くのは難しかったが、だんだん慣れてきた。それでも大変で、米を作る人の苦労が分かった」と話した。

 調理に使う食材の一部はフードロス(食品廃棄)防止の実践を兼ね、協賛企業から規格外品を提供してもらうなど、「地域の多くの協力で多面的な学びにつなげたい」(齋藤さん)という。

 齋藤さんは「料理人として未来の子どもたちのために何かできないかと考えた。ファストフードが隆盛する中、豊かな食生活とは何かを考えてもらえたら」、井上さんは「食や農に関心を持つのは良いこと。体験を通じ地元の良さも感じてほしい」と話した。

 来月は漁業、9月は稲刈りなどを予定している。

田植えを体験する子どもたち=23日、鶴岡市渡前
田植えを体験する子どもたち=23日、鶴岡市渡前



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