2009年(平成21年) 10月1日(木)付紙面より
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鶴岡市立由良小学校(庄司和利校長、児童55人)の児童たちが30日、同校近くの学校田で稲刈りを体験し、農業の楽しさと難しさを学んだ。
同校は3年前から、地元住民から借り受けた休耕田(約0・8アール)を利用して、全校児童が参加して田植えと稲刈りの体験学習を行っており、田んぼに植える「はえぬき」には学校独自で「由米良(ゆめら)」と愛称を付けている。
今年は5月の連休明けに田植えを行い、全校児童と地元住民が協力して苗を手植え。夏場には5年生が生育状況の観察なども行った。この日は全校児童と教員、地元住民合わせて約80人が参加。児童たちはお年寄りなどから教えてもらいながら、かまで稲を刈り、5束ずつまとめてくい掛けをした。
6年生の藤田樹生君(11)は「田植え、稲刈りとも昨年よりもうまくできるようになった。稲刈りの方が手がかかるので大変」と話していた。
地元住民と一緒に刈った稲をくい掛けする由良小の児童たち
2009年(平成21年) 10月1日(木)付紙面より
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慶應義塾(本部・東京都港区)の清家篤塾長らが30日、県庁を訪れ、吉村美栄子知事と連携協力などについて懇談した。
清家塾長は今年5月に塾長、慶応義塾大学長に就任。鶴岡市の先端生命科学研究所など県内の同大関係施設の視察とともに就任あいさつとして真壁利明常任理事らと県庁を表敬した。
懇談で清家塾長は、独立行政法人科学技術振興機構が募集した「地域産学官共同研究拠点整備事業」に、同研究所のメタボローム解析技術を核とした多様な分野の研究施設を整備する「鶴岡メタボロームクラスター産学官共同研究拠点」を提案したことに触れ、「県の支援や素晴らしい研究環境の中で、鶴岡発の世界的な研究成果が挙げられている。今後も県と鶴岡市といいチームワークでやっていきたい」と述べた。
吉村知事は「研究所では世界的な研究とともに地域のさまざまなテーマについても研究していただき、ありがたい。県としても誇り」と述べた。その上で「今後は地元の大学や高等教育機関との連携も一層進めてもらえれば」と要望した。
これに対し、清家塾長は地元の高校生との連携事業などを紹介し、「高大連携について具体的に進めていきたい。山形大など地元教育機関との連携協力も考えていきたい」と述べ、引き続いての支援、協力を求めた。
清家塾長は同日午後、鶴岡市役所を訪れ、富塚陽一市長とも懇談した。
吉村知事(右)と懇談する慶應義塾の清家塾長